第三十四話 ページ35
Aside
正直いって、すっごく行きたくない
でも、師範の優しさに甘えてばかりもいけないってわかってる
例えどれ程傷付こうと、私は前を向いて歩く
私は意を決して姥切山へ向かった
姥切山の麓にはもう既に数人の隊士達が集まっていた
私を見て、ヒソヒソと話す声が聞こえる
隊士「ほらあの人…風柱の元恋人の……」
隊士「可哀想だよな…浮気されて捨てられたらしいよ」
隊士「うわっ、風柱酷くね?」
隊士「まぁあの人柄だしな」
私は腹を立てた
実弥は悪くない
赤の他人に、実弥を悪く言われる筋合いはない
でも、その話に口を出す勇気は、私にはなかった
暫くして、二人の歩く姿が見えた
辺りがザワつく
隊士「ほら、風柱と蟲柱来たぜ」
隊士「修羅場?」
隊士達がザワつく中、私は凛と胸を張る
下を向いてたってしょうがない
し「皆さん、今日は少し大掛かりな任務です。この山には鬼が多く潜んでいるそうで。普段鬼は群れないはず。きっと一人の強敵に操られてるのだと思います。気を付けて任務に取り掛かりましょう」
『……分担は』
私の質問に、しのぶさんは少し間を置いて答える
し「……同じ階級の人は散らばる様に。山から一匹たりとも逃がさないでください」
その後も、しのぶさんの指示で皆が動いた
私は、癸の二人と行動を共にする様に言われた
柱二人は、単独行動のようだ
『すみません、二人は自分達のペースで動いてください。私は先に行きます』
これでも私の階級は甲だ。
師範の継子として、恥のない仕事をしなければ
癸の隊士が声を上げる
癸「まってください!俺らまだ新米で……鬼に出くわしても戦えな……」
不「何言ってんだテメェ」
ずっと黙っていた実弥が声を出した
不「最終選別クリアしてここにいんだろォ。戦えねぇなら鬼殺隊じゃねェ、今すぐ帰るか死 ねェ」
実弥の言葉に、シンと静まり返る
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ゆいな(プロフ) - もう読み始めた途端、あぁぁぁ!!!なんだこの設定ーーー!!好きぃ!!ってなりました笑すごくおもしろいです! (2020年5月25日 2時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - 華恋さん» コメントありがとうございます!暇の極み←ドヤ((第二章もよろしくお願いします! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - ???さん» コメントありがとうございます!第二章もよろしくお願いします! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - すごく好みのお話で更新スピードも早く楽しませて頂いてます!!!こういうお話中々ないのでご自身のペースで頑張ってください!宇髄さんも不死川さんも大好きなのでオチも楽しみにしてます! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1bb3c1ea3d (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 第一章完走おめでとうございます!楽しみに待っていますね!頑張って下さい!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 27c6fb6a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 | 作成日時:2020年3月9日 17時