第三十二話 ページ33
Aside
『…し、はん…私、私は……』
言葉に詰まる私を、師範はギュッと抱き締めた
無「今じゃなくていいって。
……あのね、別に僕が一番じゃ無くてもいい。不死川さんの次でもいい。
でも、君の傷付いた心を、ぽっかり空いたこの穴を埋められる存在になりたい。
完全に不死川さんを忘れなくてもいいから。」
師範はそう言って私を正面で見つめた
無「…一番に、君を支えられる存在になりたい」
そう呟いた師範の顔は、気付けば目の前にあった
唇に、優しい感覚が当たる
師範が、私に接吻をした
無「…宣戦布告ね。」
師範はそう言ってまた、優しく笑った
顔に熱が集まる
『……師範、狡い……』
無「狡くてもいい。ってさっき言ったでしょ?」
『師範のバカー!』
少し、心が軽くなった気がした
それと同時に、師範に申し訳なくなって
複雑な気持ちだった
『……師範、ありがとうございます。私、ちゃんと前向いて考えます。遅くなっちゃうかもしれませんが、待っててくれませんか』
師範は、少し頬を赤らめて笑った
無「もちろん。いつまでも」
『ありがとう、ございます』
無「…良かった、漸く笑ってくれた」
何度も私を救ってくれた、
優しい笑顔で師範はまた、私を抱き締めた
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ゆいな(プロフ) - もう読み始めた途端、あぁぁぁ!!!なんだこの設定ーーー!!好きぃ!!ってなりました笑すごくおもしろいです! (2020年5月25日 2時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - 華恋さん» コメントありがとうございます!暇の極み←ドヤ((第二章もよろしくお願いします! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - ???さん» コメントありがとうございます!第二章もよろしくお願いします! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - すごく好みのお話で更新スピードも早く楽しませて頂いてます!!!こういうお話中々ないのでご自身のペースで頑張ってください!宇髄さんも不死川さんも大好きなのでオチも楽しみにしてます! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1bb3c1ea3d (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 第一章完走おめでとうございます!楽しみに待っていますね!頑張って下さい!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 27c6fb6a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 | 作成日時:2020年3月9日 17時