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第二十九話 ページ30

無一郎side









その日の夜、Aは言った









『少し、お時間いいですか』









無「うん」









『……実弥と、別れました。』









無「……うん。」









それから、Aは昨日の夜の出来事を話した









傷つけるだけ傷付けて、

責任も取らずにさようなら?









巫山戯るな









Aが、こんなにも弱って、泣いて、苦しんで、
辛い思いをしてるのに。









無「……うん。辛かったね。

……直ぐに忘れる事は出来ないと思う。
暫くは、凄く辛いし、苦しい。

でもね、独りじゃない。僕は君の師範なんだよ。
苦しみだって、痛みだって、分けて欲しい。

それで、少しは気が楽になったら、今度はまた、新しい幸せを探そう?



人生まだまだ先は長い。僕は何でも協力するよ。」









Aは笑った









『ありがとう、ございます。師範が、私の師範で良かった……』









今度は僕が、ちゃんと幸せにしたい









これだけ傷ついたんだ









もう傷付けないように









もうこれ以上、辛い思いをさせたくない









僕はAを引っ張って、抱き締めた









無「もう、充分だよ。充分傷付いたし、苦しんだ。だから、今度はちゃんと幸せになろう?心の底から笑えるように、毎日笑顔で過ごせるように。」









Aはギュッと僕の背中を握った









きっと僕の気持ちは届いていない









《優しい師範》









Aの中ではそうなのだろう









今はそれでいい









今はまだ、狡い事はしたくない









Aが不死川さんの事を忘れられたら









改めて言おう









《君が好きだ》

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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ゆいな(プロフ) - もう読み始めた途端、あぁぁぁ!!!なんだこの設定ーーー!!好きぃ!!ってなりました笑すごくおもしろいです! (2020年5月25日 2時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - 華恋さん» コメントありがとうございます!暇の極み←ドヤ((第二章もよろしくお願いします! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - ???さん» コメントありがとうございます!第二章もよろしくお願いします! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - すごく好みのお話で更新スピードも早く楽しませて頂いてます!!!こういうお話中々ないのでご自身のペースで頑張ってください!宇髄さんも不死川さんも大好きなのでオチも楽しみにしてます! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 1bb3c1ea3d (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 第一章完走おめでとうございます!楽しみに待っていますね!頑張って下さい!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 27c6fb6a03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風花 | 作成日時:2020年3月9日 17時

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