君の記憶の片隅に

第十四話 ページ15

しのぶside









彼女は本当に何者なのでしょうか









産屋敷の位置を本当に正確に知ってらっしゃる










行き方も、全て、間違っていない









『……ねぇ、しのぶ、柱の皆は元気？誰か欠けたりしてないの？』









しのぶ｢……えぇ、貴方が言っているのはいつの話か知りませんが、ちゃんと九人、揃っています｣









『そっかぁー、良かった良かった！』









彼女は笑うんです。ほんの少しだけ、寂しそうに。









しのぶ｢……着きますね｣









『うん』









Aside









産屋敷に着いた









中からは見なくてもわかる。
殺気がすごい









それにしても……懐かしいなぁ……









しのぶ｢御館様、失礼致します。この度は急にこの様な席を儲けて頂き、誠にありがとうございます｣









しのぶは御館様に跪いて、挨拶をする









私も昔はこうだったなぁ









御館様｢……やぁ、しのぶ、連れて来てくれてありがとう。早速なんだけど、経緯を説明してもらってもいいかな？｣









私は庭の中央に立つ









柱の皆、善逸、炭治郎、カナヲ、皆私から距離をとる









猪之助は……いない
真夜中に急だったし、寝てるのだろうか









しのぶ｢……ご説明させて頂きます。私が任務帰り、神社の方から鬼の気配と、子供の泣き声がしたのです。その鬼を殺そうと思ったのですが、彼女が、そこに現れて、子供を助け、鬼を殺したのです。そして、産屋敷へ連れてって欲しい、と……｣









御館様｢……あぁ、自己紹介が遅れたね、私は｣









『産屋敷耀哉様、でしょう？よーくご存知ですよ。もちろん、柱の皆の事も。

「蟲」の呼吸法を使用する蟲柱、胡蝶しのぶ




「水」の呼吸法を使用する水柱、冨岡義勇




「音」の呼吸法を使用する音柱、宇髄天元




「風」の呼吸法を使用する風柱、不死川実弥




「霞」の呼吸法を使用する霞柱、時透無一郎




「炎」の呼吸法を使用する炎柱、煉獄杏寿郎




「岩」の呼吸法を使用する岩柱、悲鳴嶼行冥




「恋」の呼吸法を使用する恋柱、甘露寺蜜璃




「蛇」の呼吸法を使用する蛇柱、伊黒小芭内』









私は一人一人指さして言った









御館様｢……正解だ。何故そこまで知っているのかな？｣









『……私が質問に答えるなら、私の質問にも答えてくれますよね？』






……文字数(泣)……

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