第二十四話 ページ26
no-side
『どうか私を、殺してください』
そう土下座をしたAの瞳には涙が溜まっていた
『鬼殺隊の皆様に殺されるなら、本望です。首を斬っても、心臓を貫いても、陽の光に当てても死なない私を、どうか、殺してください……』
ただひたすらに涙を流し、頭を下げるAに、御館様は声を掛ける
御館様「……辛かったね…君にとっては、生き地獄だったろうに……顔を上げなさい、A」
『!!……はい……』
御館様はあまねの手を借り、ゆっくりと歩み出す
Aの目の前にかがみ、
優しく頭を撫でた
『おやかた…さま……』
御館様「この五年で、柱の皆も、強くなった。前以前に。5年前のようにはいかない。だから、鬼殺隊に居てくれないか?人間に戻れる方法を、探そう」
御館様の優しい声が、Aの脳内に響いた
『…ありがとうございます。ですが』
Aは、涙を流したまま、微笑んだ
『鬼になりさがった私には……私には充分すぎるお言葉です。それに、私はもう死んでいます』
Aは自分の心臓付近に手を置く
『……この心臓は無惨様の物。私の心臓は、とっくのとうに私が自分で食べたのですから。仮に無惨様を殺して人間に戻れる方法がわかったとしても、無惨様が死んだ時点で私も死にます。
逆を言えば、無惨様を殺す事が出来れば、私も死ねるのです。この生き地獄から、開放されるのです』
しのぶ「嫌ですッ!!」
『……え……?』
しのぶ「私は、私の家族をまた失う事になります!!嫌です、もう二度と、大切な物を失いたくないです」
しのぶが、珍しく大きな声を出して怒鳴った
不死川「……同感だァ、俺も、もう二度と自分の大切な人間を、離すもんかよォ」
『……大切な……人間……?』
実弥はまるで壊れ物を扱う様な、優しい手つきで私の頬に手を添え、微笑んだ
不死川「鬼じゃねぇ、人間だ。絶対、絶対俺が、守ってやらァ。だからもう、一人でどっか行くんじゃねぇぞ。わかったかァ?」
文字数(泣)
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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月5日 19時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - 泡沫さん» 返信遅くなってすいません!取り敢えずこの作品では無惨にイライラするかも?笑でもまぁ大目に見てくださいwわかめの味噌汁美味しいですよね((笑 (2020年2月13日 3時) (レス) id: 683ea77874 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫 - 遅くなりましたが風花さん新作おめでとうございます。無惨に腹が立ったのであのクソワカメを味噌汁にぶっ込んで来ます。(は?) (2020年1月28日 21時) (レス) id: db06b9d2ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 | 作成日時:2020年1月20日 1時