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Side：爆豪勝己
配信された映像からAの状態が最悪だと俺だけでなく全員が分かった。
アルファは配信後から街を暴れ回り、殺人鬼となっている。Aを手に入れるために血眼になっていた。当然ヒーローはそれを止めるために出ているが人手が足りず俺達も出ていた。
あいつは俺のだ。と頭の中で叫んでいる。
それなのに奥の方ではあいつを取り合うこいつらと変わんねぇんじゃねーのかって、あいつが俺を信用するように仕向けたり番になる様に、あいつが俺に依存するように全部仕込んだ。
｢爆豪！｣
｢！｣
切島が俺を襲おうとした敵を殴り倒すなり顔を上げて俺を見る。
｢しっかりしろ！夜和のことを1番救いてぇのは爆豪だって皆分かってる！だから･･･｣
｢Aちゃん！｣
蛙女の声に上を向く。高層ビルの上に、そこにはAの姿があった。頭より先に体が動いていた。
真っ逆さまにアルファの中へと落とされる。
｢クソが！！A！！｣
距離があるのは分かっている。Aの顔が俺を見ると大きく見開き、ズタボロの腕を伸ばす。その口が俺の名前を呼んでいる。
届く、間に合う。そんな希望を砕いたのはビルの半分まで落ちているAに触れた無数のアルファの手。
｢っ･･･お、ぃ！！｣
喉の奥が詰まる。
その無数の手はAの服を裂き、体を引き合い、飲み込まれて行く。ほんの数秒のその瞬間が止まって見えた。真っ黒などろりとした感情が溢れる。
やめろ、そいつは俺のだ。触るな、触るな、触るな、触るな、触るな･････
｢触んじゃねえぇぇ！！｣
溜め込んだニトロを放出するとアルファの塊に直撃する。次を放出すると塊の隙間からAが見えるとそこにお構いなく突っ込む。無数の手から引き離す様にAの体を強く引き寄せる。
開かない目に体の底から冷えるのを感じながらアルファを蹴散らしていると応援に来たヒーローによってその場にいたアルファがほんの数秒で一掃された。
(うなじっ、噛まれて･･･息、脈、)
地面に降りるなり応急処置を施す。
大量の出血に火傷がどうなっているのかを分からなくしていた。火傷のない部分には引っ掻き傷や歯型が残されている。
と、
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！』
｢っ！A！｣
突然痙攣を起こし、悲鳴の様な断末魔の様な、声にならない声を上げると身体中を掻き毟りはじめる。
｢爆豪離れろ！｣
相澤は何かをAに打つと近くに来ていた救急車に運ばれた。
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アヤ(プロフ) - 秋雨秦さん» ご返信いただけるなんて！ありがとうございます。ヒロインが危険でイイところで終わっていて、ずっともどかしかったです。 最新話も読みました！かっちゃん｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ヒロインちゃんのしあわせを願います>_ (2019年12月26日 22時) (
レス) id: 291d5d86b7 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦 - 感想ありがとうございます。アカウントはまた作り直すつもりです。携帯やその他諸々いろいろあり、大変お待たせしました。またゆっくりになりますが更新しますのでよろしくお願います！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新をお待ちしておりました( ；∀；)感想をお伝えしようにも、”ユーザーが見つかりません。既に退会された可能性”と表示され、2度と続きが読めないのかと悲しみに暮れていました。これからも続話お待ちしてます。 (2019年12月14日 19時) (レス) id: d7a473e929 (このIDを非表示/違反報告)
めだまやき。(プロフ) - 凄く面白いです！！更新待ってます！ (2019年12月14日 12時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！！すっごく面白いです！！何回も読んでしまいます！！更新まってます！ (2019年5月20日 14時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2018年3月24日 19時
