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配信からどれくらい経ったのか、時間の感覚が無くなるくらいには疲労と精神の安定が保てなくなってきていた。
あの後私はあの男に痛ぶられたのだ。顔を傷付けた代償にと。それだけでもう意識は遠くなっていた。周りの笑う声も話す声も全部が雑音に聞こえる。敵は何かを話すと楽しそうに笑い始める。
｢見ろ。お前を取り合うだけでこんなことになってんぞ。｣
『･･･！』
向けられる携帯の画面を見るとゾッとする。掻き立てられたアルファだろう人達が殺し合い、私をどこだどこだと叫んでいる。
地獄絵図とはこの事だろう。祈るのはこの中に爆豪さんが居ないことを祈るばかりだ。
｢そろそろいい頃合になってきた･･･黒霧｣
分かりました。と私に近づいてくると足枷や手枷が取られる。力の入らない身体はそのまま地面に強打すると痛みで呻いてしまうが食いしばる。
巻かれていた布は取られ、奥へ行くと持ってきたのは悪趣味な黒いロングフィッシュテールのドレスを着せられる。
(爆豪さん、)
どうか、彼だけは無事でいて欲しい。それだけを思ってしまう。
ワープの奴に腕を掴まれて立たされると引きずるように目の前の真っ黒なワープゲートを潜ると突然強い風が吹き付け、足元を見ると息を飲んだ。
どこのビルか、都心でいちばん高いであろうその最上階の屋上にいた。
｢見えるだろ。下に居るのは全員アルファだ。それ以外も居るだろうが･･･｣
何が言いたいのか死柄木弔はまたしてもゾッとするような笑みをこちらに向ける。
｢ここから落とせばどうなるだろうな？誰も気づかれずに潰れるか、それとも･･･｣
項を掴まれ、引かれると知ってるか？と耳元に息がかかる。
｢興奮状態のアルファが取り合うためにどうなるか･･･知ってるよな？｣
『ぁ、』
｢食うんだよ。我先にと自分の物にするために｣
笑いを含んだ息を最後に耳元から離れる。
それを知らないわけじゃない。母の時も食われかけたのを誰かは不明だがその場を止めたのだと聞いた。
でも私は？誰が、止める？このアルファの中に入れられたらどうなるのか項を噛まれ、拒絶反応なんて無視されて食われる。想像したくもない最悪を想像してしまう。
｢爆豪くんが来てくれるといいな｣
『はっ･･･！』
爆豪さんの名前に振り向くとすっと離される腕。
『爆豪さん』
その名前を口にするとあっという間に私の身体は下へと落ちて行った。
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アヤ(プロフ) - 秋雨秦さん» ご返信いただけるなんて！ありがとうございます。ヒロインが危険でイイところで終わっていて、ずっともどかしかったです。 最新話も読みました！かっちゃん｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ヒロインちゃんのしあわせを願います>_ (2019年12月26日 22時) (
レス) id: 291d5d86b7 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦 - 感想ありがとうございます。アカウントはまた作り直すつもりです。携帯やその他諸々いろいろあり、大変お待たせしました。またゆっくりになりますが更新しますのでよろしくお願います！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新をお待ちしておりました( ；∀；)感想をお伝えしようにも、”ユーザーが見つかりません。既に退会された可能性”と表示され、2度と続きが読めないのかと悲しみに暮れていました。これからも続話お待ちしてます。 (2019年12月14日 19時) (レス) id: d7a473e929 (このIDを非表示/違反報告)
めだまやき。(プロフ) - 凄く面白いです！！更新待ってます！ (2019年12月14日 12時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！！すっごく面白いです！！何回も読んでしまいます！！更新まってます！ (2019年5月20日 14時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2018年3月24日 19時
