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ずらずらとカメラの前で顔を隠して話す男。どう来ようが殺してやる。ただその1つに集中する。
｢ーー･･･長い前置きは以上だ。所で狼白雪人、彼を知っているかな？20年前にアルファ達が喉から手が出るほど欲しがった人だ。今では番がいてもう手の届かない人だ････が、彼には子どもがいる。そのまま写された様に、強く、美しい。｣
『ぅ゛、』
無理矢理顎を挙げさせられ、カメラに顔を向けられる。パソコンの画面には私の顔と多くの文字が埋め尽くすほど流れている。
｢彼女が欲しいだろ？俺だって欲しい。彼よりも洗練された美しさを持っているのだから･･･さぁ、暴れろ。強く残った奴にこの子をあげよう。おっと、危ない。｣
手を噛もうとすれば避けられる。パソコンの画面は文字で埋め尽くされ大きな字で｢俺のだ｣という字が多く見える。ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、私は商品でも所有物でもない。
唸れば愉快だと言わんばかりの笑顔が向けられる。
｢本音を言えば俺のにしたいよ。こんなに綺麗なんだ。傷なんて気にならないほどにね･･･あーあ、見てよ。画面に触るなって文字がたくさんあるなぁ･･･なぁ？声が聞きたいんだよ。皆･･･ほら？」
『っ、』
ぐっと首を下げられ、うなじを抑えられる。息が首にかかるのを感じる。
やめろ、やめろ、やめろっ！
吐き気が出そになるほどの恐怖心と拒絶反応が体に出たの一瞬だった。ひゅっと喉が鳴り、息ができ無くなる。心臓が煩い。
｢凄い拒絶反応だね。初めて見たけど･･･運命の番がいるんだ？｣
『い、ないっ、』
そうか。と声のみが降ってくる。運命の番なんてものはいない。いるのは番になる人のみで、それを許したのも爆豪さんただ一人だ。
こんな奴に許す気も、それを奪わせる気もない。
ミシッ。
歯が軋む。運命の番と出会っていようが爆豪勝己という人を好きになったのだ。その前にこの男から離れなければ。ふっと息を吸う。ミシミシと痛む筋肉も、火傷も構わずに右腕を引く。
『う゛う゛っ！』
「！」
手首が、手が折れたか皮膚がズリ剥けようが構わない。その手を男に伸ばせば狼の爪を頬にめり込ませる。
痛みに歪むその顔をぐっと近づける。
『私に触れていいのも、この身を捧げるのも運命の番じゃない！爆豪勝己ただ一人だ！運命がいるなら殺してやる！私に触れるやつも全員だ！』
カメラを睨み付け、男を床へと落とす。敵だろうが何だろうが最後に笑うのはこいつらじゃない。
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アヤ(プロフ) - 秋雨秦さん» ご返信いただけるなんて！ありがとうございます。ヒロインが危険でイイところで終わっていて、ずっともどかしかったです。 最新話も読みました！かっちゃん｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ヒロインちゃんのしあわせを願います>_ (2019年12月26日 22時) (
レス) id: 291d5d86b7 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦 - 感想ありがとうございます。アカウントはまた作り直すつもりです。携帯やその他諸々いろいろあり、大変お待たせしました。またゆっくりになりますが更新しますのでよろしくお願います！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新をお待ちしておりました( ；∀；)感想をお伝えしようにも、”ユーザーが見つかりません。既に退会された可能性”と表示され、2度と続きが読めないのかと悲しみに暮れていました。これからも続話お待ちしてます。 (2019年12月14日 19時) (レス) id: d7a473e929 (このIDを非表示/違反報告)
めだまやき。(プロフ) - 凄く面白いです！！更新待ってます！ (2019年12月14日 12時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！！すっごく面白いです！！何回も読んでしまいます！！更新まってます！ (2019年5月20日 14時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2018年3月24日 19時
