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Side：爆豪勝己
｢Aを助けてっ！｣
妹が泣きながら寮に駆け込んだ時には遅かった。俺が携帯を見たのも、聞いたのも補講が終わった夕方。現場になった場所は火事になって、俺が見た時には消化された跡だった。遺体がない。当然だ。
｢テメェ･･･｣
｢っ！｣
妹の胸ぐらを掴めば似ても似つかない目が大きく見開かれる。
俺の腕を掴んで来たのはクソ髪だった。
｢爆豪！｣
｢離せや･･･こいつがっ･･･クソッ！！！｣
壁を蹴れば大きく凹み、怒りの矛先はどこにも向けることも出来ず妹を睨めば小さく悲鳴を上げる。
こいつが居なかったら？こいつを嘘でも俺が付き合えば？何か変わってたか？どれを取ってもあいつが今、いないことには変わらない。
あいつの部屋に行けば甘ったるい匂いが残っている。丁寧に瓶に入れ替えられた金平糖やらラムネが少し減っている。
｢大事に食いすぎだ、ばーか｣
敵の所にいるなら取り返せる。
まだ残っているそれを手にすると共同スペースに戻る。見たくもない面が俺を見るなり泣きそうになる。
｢わたし、こんなことにっ｣
｢言い訳はいらねぇ。さっさと消えろ｣
｢爆豪、そんな言い方は･･･｣
｢テメェらが許せても俺は許さねぇ。あいつが許してもだ･････あいつが今どうなってるかテメェ分かんだろ。その薄っぺらい泣きっ面やめねーとグチャグチャに爆破すんぞ｣
妹は潔くケロッと普通の顔をする。
｢どうなってるかなんてしーらない。今頃番が済んでるかもだし、孕んでいるかもねー。｣
｢そうか･･･今のでテメェの人生終わりだな｣
｢は？なに？｣
録音した携帯をチラつかせれば形相が変わる。
｢そんなことっ！｣
｢卑怯ってか？テメェはその倍は汚ぇんだよ。言ったろ･･･あいつが許しても俺は許さねぇ。殺されねーだけ有難く思えや。｣
警察ならまだ外にいる。こいつを突き出すのはあいつが戻ってきてからだ。
俺以外のアルファに触れられているのを考えるだけで吐き気がする。俺のだ。触んな。独占欲があいつを一生出られない箱に押し込めようとする。それを押さえつけていた。
あいつのためだと、嫌がるから、もうそんなことは言ってられねぇ。
(戻ってきたら噛んで、俺のにして、めちゃくちゃにしてやる。)
泣こうが喚こうが二度とこんなことにならない為に俺は何でもする。守るなら徹底する。
今頃馬鹿みたいに威嚇してるんだろ。そうしてろ。
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アヤ(プロフ) - 秋雨秦さん» ご返信いただけるなんて！ありがとうございます。ヒロインが危険でイイところで終わっていて、ずっともどかしかったです。 最新話も読みました！かっちゃん｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ヒロインちゃんのしあわせを願います>_ (2019年12月26日 22時) (
レス) id: 291d5d86b7 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦 - 感想ありがとうございます。アカウントはまた作り直すつもりです。携帯やその他諸々いろいろあり、大変お待たせしました。またゆっくりになりますが更新しますのでよろしくお願います！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新をお待ちしておりました( ；∀；)感想をお伝えしようにも、”ユーザーが見つかりません。既に退会された可能性”と表示され、2度と続きが読めないのかと悲しみに暮れていました。これからも続話お待ちしてます。 (2019年12月14日 19時) (レス) id: d7a473e929 (このIDを非表示/違反報告)
めだまやき。(プロフ) - 凄く面白いです！！更新待ってます！ (2019年12月14日 12時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！！すっごく面白いです！！何回も読んでしまいます！！更新まってます！ (2019年5月20日 14時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2018年3月24日 19時
