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Side：爆豪勝己
自己紹介の時から愛想が良くて、周りを見ているようでそいつが見ていたのはただ一点だった。
案の定早速手を出したわけだ。
｢番じゃないなら何？｣
｢テメェには関係ねぇ、死ね。｣
俺以外の野郎もアルファも触んな。それが言える関係ならさっさと言っている。そうでもないのにこいつは抑制剤を預けて、警戒心無くして後ろで見てる奴にも気付かない。
いつからこんなに信用するようになった。いや、俺がそうし向けた。簡単に受け入れられるキスに後ろの奴を睨む。
(俺のだボケが)
察したのかもてはやされる顔を歪める。
ぐっと頭部に手を回すと不思議そうに俺を見る宝石の様な瞳も俺のだ。
｢このオメガに孕ませろ｣そんな野蛮な考えを払拭する様に舌打ちをした。
合同訓練とは言って以前にもやったサバイバルゲームだった。昼には終わり、切島に誘われるままに食堂に向かう。
｢？爆豪どした？｣
｢･･･狼女は｣
｢そういえば見えねーな。別で食べて･･･爆豪！？｣
足はカエル女に向いていた。
カエル女もあいつを探してる、と更衣室を先に出てから見てないらしくトイレに行ったが居ない。校舎内を走り回った人気のない廊下で、ぶわっと甘く、妖艶な匂いが広がる。あいつの匂いだ。
鼻を軽く抑え、匂いの濃くなる方へと行けば俺は目の前の光景に愕然とした。
｢っおい！｣
ヒートとは別に頭部と鼻から血を流し、ぐちゃぐちゃの制服から見える肌には殴られた痣がいくつもなっている。
カタカタと震える肩に手をやれば力なく払われる。
『やだ、っおねがい、やめてっ･･･頼むから、首だけは、っやだやだやだ･･･』
｢っA｣
寄せれば腕の中で暴れる。じっとそれを受け止めていると荒い息に混じってる俺を呼ぶ。顔を覗けばいつもの顔色とは違って赤くなって、今にも泣きそうになっている。耳も垂れ、俺の胸にぐりぐりと顔を押し付けてくる。
｢落ち着いたかよ。｣
『･･･』
誰か分かっている。髪を分け、首輪を見れば外れていない。番になっていないのには心底ほっとした。
状況に合わず俺の下は痛いくらいに腫れ上がっている。どうするか、と思う前に腕の中で苦しそうに手を動かすそれは下へ、下へと下がる。
『っう、ん･･･てが、かって、にっ』
｢っ！｣
どんな顔してるか、どんなことしてるか、分かってんのかこいつは。
｢てめぇ、後でおぼえてろっ･･･！｣
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アヤ(プロフ) - 秋雨秦さん» ご返信いただけるなんて！ありがとうございます。ヒロインが危険でイイところで終わっていて、ずっともどかしかったです。 最新話も読みました！かっちゃん｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ヒロインちゃんのしあわせを願います>_ (2019年12月26日 22時) (
レス) id: 291d5d86b7 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦 - 感想ありがとうございます。アカウントはまた作り直すつもりです。携帯やその他諸々いろいろあり、大変お待たせしました。またゆっくりになりますが更新しますのでよろしくお願います！ (2019年12月14日 21時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 更新をお待ちしておりました( ；∀；)感想をお伝えしようにも、”ユーザーが見つかりません。既に退会された可能性”と表示され、2度と続きが読めないのかと悲しみに暮れていました。これからも続話お待ちしてます。 (2019年12月14日 19時) (レス) id: d7a473e929 (このIDを非表示/違反報告)
めだまやき。(プロフ) - 凄く面白いです！！更新待ってます！ (2019年12月14日 12時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！！すっごく面白いです！！何回も読んでしまいます！！更新まってます！ (2019年5月20日 14時) (レス) id: 33cb92409f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2018年3月24日 19時
