短編集【僕のヒーローアカデミア】 (ページ9)

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嵐：２ページ9

Side：相澤消太

モデルで名女優兼俳優｢KILA｣で蓮上Aは俺の彼女だ。始まりはあっちが絡んできて一目惚れとか言って猛アタックをされてからだ。正直に言えば折れた。

Aは世間を、世界を騒がせるほどのことをやらかしても気にもとめなければ自分の価値観を見ていない。言わば変わったヤツ。

｢｢KILA｣って30よね。どうして変わらないのかしら｣

30なのに変わらない美貌とやらは俺にも不思議だ。家にいる時は決まって寝てるか動いたと思えば俺に構えと言うか、なにかだ。
エステや何かに行っているわけでもない。

ミッドナイトが雑誌を手にどう思う？と聞いてくる。
ちなみに全員この人物が恋人なんて知らない。

｢年の割には若いんじゃないか｣

｢知ってるの？珍しい｣

｢生徒が騒いでいたら嫌でも耳に入る。｣

嫌でも一緒にいる。と心の中でボヤきながら席を立つと教室に向かう。
メディアが嫌いな俺にあいつは構わず見つかったらその時だから、と笑って見せた。付き合った時からあの気まぐれでわがままの中に放り込まれた。

俺の負けはそれだけじゃない。

必要事項を述べ、コスチュームに着替えてグラウンドに来いと伝えるとすぐに出た。
集まるのに時間はかからず演習内容を説明しようとした時だった。

『今日は特別授業に変更だと･･･』

｢！｣

『聞いてない？相澤センセイ』

校長を肩に来たのは来るなと朝から言ったはずのAの姿だ。この気まぐれはヒーロー資格も教員免許も持っている。大学で取らされらしい。

だからといって男で来る必要はあったのか？

｢ええっ！！｢KILA｣だ！｣

｢本物イケメンすぎ！｣

驚きでワンテンポ遅れてリアクションを取る生徒に愉快そうに笑うA。
俺を見て微笑む瞬間に悪い予感がした。

『連れないですね？』

俺の負けは

『消太』

この女に惚れたことだ

ぐっと引かれ、薄い唇と重なる。

『あ、ごめんね？コドモには刺激が強かった？』

色気を撒き、生徒が目にしたのはどんななのか普段は色一つ変えない轟ですらも赤く染まって目を逸らしている。
この後、メディア関係が押し寄せて来ること、どこかの金持ちが大金を持ってAを落としに来たこと、世間を騒げせて掻き混ぜるだけ掻き混ぜて去っていく。

まるで

『嵐』

のようだ。

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相澤先生を書いてほしい！内容問わずなので思い思いに書かせてもらいました！
リクエストありがとうございました！