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部屋の前に来ると一瞬、開けるのを躊躇う。
｢クソが、｣
ちょっとした独占欲のせいだ。
それを振り払うと｢生きてんのか｣と声をかけながらドアを開けた。
中は真っ暗で電気の一つも着けられていない。それに舌打ちをしながら顎で入れ、と全員に指示する。
｢思ったより生活感あるよね。｣
｢意外ですわ。｣
電気を着けて全員が中に入るのを確認すると爆豪はキッチンに白菜を置く。
｢あれ？同居人の人は？｣
｢あ？あいつはーー｣
バンっ！
案の定、廊下の奥からドアを何度も壊した蹴り破る音に爆豪意外の全員が肩を震わせる。あ、ヤベぇ奴だ。そう思った。
そこから中々リビングの扉が開かない。爆豪だけが扉に近づく。
｢おい、さっさとーー｣
『遅いよ！死にそうなんだよお！』
扉を開けたところには小さな男の子がアルパカの抱き枕を抱いてお腹が空いたと癇癪を起こす可愛らしい光景。
全員の口が塞がらない。轟意外。
｢さっさと座って待ってろ｣
『うぅ、君が鍵なんて着けるのがダメなんだよ、』
｢テメェが馬鹿みてぇに食うのが悪いだろうが｣
『正論反対！』
子どもらしくない饒舌振り。全員を置いて二人の会話が続く。
｢白菜、｣
『全部！食べる！』
うぅと弱り果てるその子どもは椅子に座ってやっと、周りの人物を見始めた。
『んん？大人数だね、君の飲み友？』
｢ちげー、そいつらは･･･知らね｣
｢いやいや！知らなくない！初めまして、俺は上鳴電気ってんだけど、もしかして･･･同居人？？｣
『そうだよ〜』
全員の視線が爆豪を見る。
どこの融資者の息子を預けられてるんだ！？それを口に出したのは峰田だった。
『違うよ〜、個性で今は子どもになってんだよね。ほら、燃費的なあれだよ？』
｢じゃあ、実際はーー｣
『あ、君の顔いいね。もーらい！』
轟を指差し、椅子から降りると爆豪のいるキッチンに向かう。ねぇ！そう呼ぶ声と爆豪の珍しく驚く顔だけが見える。
爆豪は目の前のいつもの人物の顔がムカつく半分野郎になっている。人の顔を真似られるのは新発見だがそれよりも気持ち悪く感じた。
｢向こう行ってろ！｣
『えー、まぁいいよ。美味しいの作ってね。』
そう言ってキッチンからこちらに来たその人に全員が固まった。
轟を小さくした様なその形は轟の手を引く。
『よし、これで食べる！』
満足気に轟の膝に座る人物は一人一人の名前を聞き始めた。
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フィンランド製たわし - すごく好み (2018年3月29日 1時) (
レス) id: 674b68e11d (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - 蒼葉さん» ありがとうございます！感動して頂けるとはっ、これからもよろしくお願いします！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 面白かったです。感動しました。 (2018年2月12日 13時) (レス) id: 0d56540811 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - はるみんさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、中々見返せないのでこうしたご指摘はとても嬉しいです。お気遣いまでしていただけてありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年1月31日 21時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はるみん(プロフ) - 39話で“10分前”とか書こうとしたんでしょうけど、“10前”ってなっていますよ。 いつも楽しく読ませてもらっています。更新無理せず、頑張ってください。 (2018年1月31日 1時) (レス) id: 2b9a934708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2017年12月23日 10時
