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『いーなー、飲み会って私も行きたいなぁ〜』
｢テメェは家で飲んでろ｣
ぶーぶーと非難の声と頬を膨らませる。
今回はボーイッシュな短髪女。優男は飽きてきたらしいこいつは日替わりランチに戻ったわけだ。
準備を済ませて玄関に行くとまだ怒っているのか｢ご飯はいらない！｣なんて叫んでいる。
｢今日は中華作ってやるから機嫌直してろ！｣
『八宝菜ー！』
｢死ぬほど食わしたるわ！ボケが！｣
あいつは作り置きを食べない。出来たてを食べるためなら空腹さえも待つ奴だ。
以前に俺が寝落ちて晩飯を作り損ねた時には食べずに寝ていた。朝になって冷蔵庫の中を空っぽになるほど食べられていた時ほど、こいつの暴食振りを恐怖に思ったことはない。
(白菜一玉ってこの季節売ってんのか)
タダでさえ暑い夏にそんなのが売ってるのか不明だが、切り分けくらいはあるだろうと思いつつ馬鹿共のいる飲み会に向かった。
居酒屋の手前で1番見たくもない顔に爆豪はいつも以上に皺を寄せる。
｢か、かっちゃん久しぶりだね。｣
｢あ゛、話しかけ･･････おい、それ｣
｢え？｣
緑谷出久、爆豪の幼馴染みの手には大きな袋が抱えられている。今から飲みます。という袋には見えない。
その袋の頭からは季節に合わない緑色が顔を出している。緑谷は少し苦笑いを零し、頬をかく。
｢実は、さっき応援してくれる人がね白菜買いすぎたからあげるって2玉も貰って･･･｣
｢･･･食えんのか｣
｢あ、んー、一人じゃ無理だからどうしようか悩んでて･･･良かったら食べる？｣
緑谷は恐る恐る白菜の入った袋を差し出し、良かったら2玉共、と小さく付け足す。
手を叩かれるか、殴られるか、いらねぇ！とでも言われると思っていた緑谷の手からは、あっさりと袋が取られた。
目を丸くする緑谷に爆豪は｢んだボケ｣といつものように睨みを利かす。
｢あ、いや、えーと、｣
｢はっきり言えや！うぜぇ！｣
｢か、かっちゃんが貰うなんて思わなくて！一人でそんなに食べるのかなって！｣
｢ナメてんのか！一人で食べるわけねぇだろ！｣
白菜の入った袋が大きく揺れる。じゃあ、誰と？死んでも緑谷の口から言えない質問。
二人は言い合いも程々に居酒屋へ体を向けると暖簾をくぐった。
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フィンランド製たわし - すごく好み (2018年3月29日 1時) (
レス) id: 674b68e11d (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - 蒼葉さん» ありがとうございます！感動して頂けるとはっ、これからもよろしくお願いします！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 面白かったです。感動しました。 (2018年2月12日 13時) (レス) id: 0d56540811 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - はるみんさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、中々見返せないのでこうしたご指摘はとても嬉しいです。お気遣いまでしていただけてありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年1月31日 21時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はるみん(プロフ) - 39話で“10分前”とか書こうとしたんでしょうけど、“10前”ってなっていますよ。 いつも楽しく読ませてもらっています。更新無理せず、頑張ってください。 (2018年1月31日 1時) (レス) id: 2b9a934708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2017年12月23日 10時
