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爆豪からの突然のキスに頬を抑えてながら促されるまま入り、リビングに入ろうとドアを開けた瞬間引かれて激突する。
額と鼻を抑えながらドアを引いた爆豪を見る。
『なんで！？』
｢･･･今日は何の日か知ってるか？｣
『えぇ、ムシ･･･何の日かは知らないよー？』
爆豪千人の瞳を見つめ、またドアを開けようとする千人に耳打った。
｢おめでとう｣
『えーー』
爆豪は微笑み、千人の背を押した。
パパパン！パン！パン！
｢お誕生日おめでとう！！｣
爆豪のクラスたちが並び、部屋は飾られ、ひらひらと舞う色紙、目の前には大きなケーキに蝋燭が刺されて火が点っている。
呆然と立ちすくんでいる千人は爆豪を見る。
『私の誕生日？』
｢いろいろ調べたらお前が置かれた日のほんの3週間前に出産した人がいたらしい。ざらにいる中でその人だけが唯一連絡も取れなくなったてな、それと、｣
『？、鑑定書？』
差し出される鑑定書を見ると千人の名前と知らない女性の名前が書かれている。そこには
『母親？私の？』
千人のいない5年間、爆豪はずっと母親を探していた。理由は千人が零した一言からだった。
『私さぁ、もし、誰かと結婚とかすることになったらお母さん見つけたいなー』
｢は？なんで？｣
『んーなんだろ？なんとなく私を生んでくれた人が見たいってだけ』
千人の立場ならすぐに見つけられるはずだがそうしない理由は爆豪には少しばかり分かっていた。
そうして5年間、生きているかも定かではない人物を探したのだ。千人は鑑定書を握り締め、何かを堪えるように目を瞑る。
『君が1人で？』
｢いやーー｣
｢もちろん！俺達も協力したぜ！｣
切島の人懐っこい笑顔が向けられる。
千人は爆豪を見ると強く瞬き、腕を広げる。
『よし！飲もう！食べよう！お腹空いた！』
眩しいほどの笑顔は誰でもない千人Aだった。
昼から騒ぎ、飲み、話し、を繰り返しいつの間にか深夜に回る。その頃には皆は酔い潰れて眠ってしまっていた。
千人Aは半分酔い気味にカウンターに頭を項垂れ、爆豪は片付けに勤しんでいた。
｢楽しかったんか｣
『んー、うん。楽しかったよぉ』
｢そうかよ。おら、水飲め｣
ほんのり色付く頬に冷たいグラスを押し当てる。
千人はそれを受け取ると一飲みし、隣に座る爆豪をじっと見つめた。
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フィンランド製たわし - すごく好み (2018年3月29日 1時) (
レス) id: 674b68e11d (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - 蒼葉さん» ありがとうございます！感動して頂けるとはっ、これからもよろしくお願いします！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 面白かったです。感動しました。 (2018年2月12日 13時) (レス) id: 0d56540811 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - はるみんさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、中々見返せないのでこうしたご指摘はとても嬉しいです。お気遣いまでしていただけてありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年1月31日 21時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はるみん(プロフ) - 39話で“10分前”とか書こうとしたんでしょうけど、“10前”ってなっていますよ。 いつも楽しく読ませてもらっています。更新無理せず、頑張ってください。 (2018年1月31日 1時) (レス) id: 2b9a934708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2017年12月23日 10時
