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民間人の救助優先とされ。
国最高の部隊が次々に加勢に入る。
目を見張るほどの戦い。それでも押しているのは敵なのは明らかだった。
都内全域が火の海と化していてたがほぼ半分以下に抑えたのはプロヒーローショートの個性のお陰でもあった。
敵の姿は山の様に大きく、距離を測りながら長距離個性が奮闘するも何一つとして効いていない。
｢勝己！｣
｢生きてたんか、｣
｢まぁね。それより、現状は？｣
｢見てわかんだろ！ここらはまだ火の海だ！助かる民間人を最優先に救助にあたってる、テメェも手つ、伏せろ！｣
どこからもなく飛んできた瓦礫。
リーと分かれ、生き残ったヒーローは務めを果たすべく懸命に動く。爆豪もまたその1人として今出来ることを最優先に動く。
目の前で死ぬ者に目を瞑りながら。
1台のヘリが上空へと現れる。
そこには1人、誰よりもその光景を目に焼き付けながら静かに息を吐きながら一人一人の位置を把握する。
『ふぅ、さて、行こうか。』
｢ライトさん｣
『カイ達と無線を繋げてくれるかな、君は他のヘリへの応援要請して。じゃ、行ってくるねー』
パラシュート無し。ヘリから飛び降りるその人物を止める者は居ない。その人物は空中から状況を判断すると細く笑みを浮かべる。
敵から1キロ内の救助が出来ずにいた。ショートの個性によりその圏内は氷で覆うことが出来たがそこから内は敵の攻撃範囲に入る。
最高部隊の苦しい声と個性が飛び交う。
｢この内にいる人を諦めて加勢するか、命を懸けて救うか･･･｣
見ず知らずのヒーローの言葉に皆が悩んだ。みすみす命を捨て、それで救えなかったら？まず、この中で生きているのか。
全員の視線が下がるばかり、爆豪もそうだった。
(クソっ、このまま眺めていろってか、ざけんなっ)
握り締めた拳は爪が食い込み血が流れる。
絶望、その言葉が脳裏を過ぎった時だった。
『ん〜くらいねぇー』
｢！！？｣
後からの声に全員が振り返る。
そこには軍服に防弾チョッキ、腰や足にナイフやら銃をつけた物騒な男が立っていた。
そいつは現状似合わない笑を浮かべながらヒーロー達のあいだを堂々と歩き、皆同様に氷の上から見下げる。
｢お前、｣
『お疲れ様、ここからは俺の仕事だ。あ、ちょっと下がっててー怪我するよ？』
爆豪とリーだけがそれを誰か分かっていた。千人だと。
千人はテンポよく跳ねるとググッと屈み、氷を粉砕させるほどの力で敵に突っ込んで行った。
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フィンランド製たわし - すごく好み (2018年3月29日 1時) (
レス) id: 674b68e11d (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - 蒼葉さん» ありがとうございます！感動して頂けるとはっ、これからもよろしくお願いします！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 面白かったです。感動しました。 (2018年2月12日 13時) (レス) id: 0d56540811 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - はるみんさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、中々見返せないのでこうしたご指摘はとても嬉しいです。お気遣いまでしていただけてありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年1月31日 21時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はるみん(プロフ) - 39話で“10分前”とか書こうとしたんでしょうけど、“10前”ってなっていますよ。 いつも楽しく読ませてもらっています。更新無理せず、頑張ってください。 (2018年1月31日 1時) (レス) id: 2b9a934708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2017年12月23日 10時
