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『全く！酷いよねー！人をビッチ呼ばわりなんてさー！』
｢･･･まぁ、そう、だな？｣
轟焦凍の目の前でぷりぷりと怒りながら特大サイズのパフェを食べる人物は、子ども姿になんとも言えない感情を抱きながら愚痴めいたそれを聞く。
つい数十分前に捕まった轟は連行されてきたのだ。
『あ、そうだ。君はこれから予定ある？』
｢いや、特には･･･｣
『じゃあ僕とお買い物しよー！』
はい決まり！轟がオタオタとしている間に勝手に決めてしまう千人。
パフェも平らげ、轟の手を引く千人は傍から見れば兄弟にしか見えないが名前を知らない轟はどうすればいいのかと悩むことしかない。
『あ、この姿だと嫌？』
｢そうではないけど･･･なんて呼べばいい？｣
『んー』
人差し指を口に当てて悩む。
好きに呼んで、と言われても困るのは轟だ。
あ、と手を鳴らす。
『君の名前は轟焦凍だったよなー？』
｢？、そうだ。｣
『じゃあ！じゃあ！君から取ってしょう！ってのは？』
正直、なんでもいい。とは言えない轟は頷くのみ。
手を引かれるままに着いたショッピングモールではふらふらと回るだけで、買おうとしない千人に轟は不信感を抱いていた。
｢お、･･･！｣
人が間に入ってしまう。割かれた一瞬で次に横に並んだのはタレ目気味の優しい雰囲気をした男だった。
『驚いた？』
｢あ、ああ･･･｣
『あはは、だろうねー。』
周りからの視線がいつもより多く感じる。
イケメン、とかの部類なんだろうなっと密かに思いながら轟は千人の横顔を見る。
｢しょうは何か買わねぇのか？｣
『買わないよー、ふらふらと見たいだけだからねー。君は何か買う物ある？』
｢･･･特には、｣
『･･･君って人付き合い苦手だよね？』
前のめりに聞いてくる千人に轟は言葉が支えた。
事実、轟は幼い頃のこともあって人付き合いが上手い訳では無い。寧ろ苦手で高校でのクラスメイトには恵まれたと思っている。
千人は何かを察したらしくにこにことしている。
『あ、そこのアイス食べようよ！俺の奢りー。』
なんとなく、本当に何となく。
轟は爆豪がこの人物を好きなのではないだろうか、そんな考えが過っていた。
以前見た時に爆豪の態度があまりにも違ったこと、今、接していて分かる。この人物は人に愛される人だと。
(隠したくなる、って事だな、)
振り回されても構わない、爆豪ならそういう気がしていた。
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フィンランド製たわし - すごく好み (2018年3月29日 1時) (
レス) id: 674b68e11d (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - 蒼葉さん» ありがとうございます！感動して頂けるとはっ、これからもよろしくお願いします！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 面白かったです。感動しました。 (2018年2月12日 13時) (レス) id: 0d56540811 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨秦(プロフ) - はるみんさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、中々見返せないのでこうしたご指摘はとても嬉しいです。お気遣いまでしていただけてありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年1月31日 21時) (レス) id: 83d660fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はるみん(プロフ) - 39話で“10分前”とか書こうとしたんでしょうけど、“10前”ってなっていますよ。 いつも楽しく読ませてもらっています。更新無理せず、頑張ってください。 (2018年1月31日 1時) (レス) id: 2b9a934708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨秦 | 作成日時：2017年12月23日 10時
