: 梟は勉強したい ページ21
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赤葦「……ここは、この公式使うって言うの10回目ね」
『あかあし、目が笑ってないよー……』
木兎「赤葦！これはー！？！」
赤葦「3年生の範囲なんて知りませんよ！」
はああああ、と長いため息が教室に零れる。
正体はもちろんいちばん大変そうな赤葦。
すこし湿気が多いこの時期に行われるのは学生の敵、テスト。
普段バレーにしか興味のない俺達にはなかなか辛いものである。
3年生の教室に集まってバレー部一同で勉強するのは去年からの恒例になっていた。
それでいて、おれの成績はまあ中の上。
特段低いわけじゃないけど 数学だけは毎回赤点ギリギリか赤点か。
『はあ…まじでわかんねー』
木葉「うわ、おれもそこ嫌いだったわー」
『どうやって克服しましたか』
木葉「克服したら今こんなふうになってると思うか？」
『…………鷲尾さーん』
頼りにならない3年生もいるし
木兎「赤葦がわかんねぇなら誰もわかんねぇな！」
赤葦「だからアンタは3年生に聞けって言ってるんですよ」
雀田「赤葦、手が木兎に向かって飛び出そうだよ抑えて」
ポンコツすぎるエースもいる。
同い年の赤葦はバレーから解放されてもハードだ。
木兎さんがバレーしたい！と騒ぎ出したことで収集が付かなくなってきたこの勉強会。
じめじめとした教室に笑い声が響く。
白福「…あれれ〜手が止まってるよ？木兎見るの楽しい？」
『や、木兎さん見るのは別にたのしいわけじゃないっすけど…
おれは案外こうやってバレー以外でも仲良い部活、嫌いじゃないなあって』
白福「へえ、意外〜。ハルってなんかもっと "くだらねーこんなの！" とか言いそうなのに」
『おれのイメージどうなってんすか…』
白福「ま、春高優勝までは先は長いし浸ってる場合じゃないよ〜
はい、疲れた頭にはチョコレート」
『わあい ありがとうございま〜す』
当たり前のように "春高優勝まで" というフレーズが出てくるのも 口ではなんとでもいえると思われるかもしれないけど、全員がそう本気で思っているから好きだ。
白福さんに無理やり口に詰められたチョコを食べながら、卒業でもないのになんでこんな感傷的なのかと自問自答する。
…まあいっか。
木兎「あ！！ハルだけずるい！雪っぺ俺にも！」
白福「ハルはかわいいもん〜木兎可愛くない〜」
『俺可愛くてごめんなさい木兎さん』
木兎「うぜー！！！」
赤葦「いいからはやく勉強！！！！！！」
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おこげさん - 第三体育館組に春姫くんも混ざれるのかな…⁈そうなったらめっちゃ嬉しいです(*´-`) (5月2日 20時) (
レス) id: e28914a8e3 (このIDを非表示/違反報告)
細胞(プロフ) - 零れ桜さん» ありがとうございます、なかなか更新できずすみません😭😭 ゆっくりですが書いていくので楽しんで貰えたら嬉しいですჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ ) (4月7日 2時) (レス) id: d551e89fe1 (このIDを非表示/違反報告)
細胞(プロフ) - おこげさんさん» ありがとうございます、わたしも梟谷が1番好きです😭 これからも楽しんで貰えたら嬉しいですჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ ) (4月7日 2時) (レス) id: d551e89fe1 (このIDを非表示/違反報告)
零れ桜(プロフ) - めっっっっちゃ好きです！！！続き楽しみにしてます！更新まってます(*^▽^*) (4月2日 16時) (レス) @page25 id: fd103672f0 (このIDを非表示/違反報告)
おこげさん - 梟谷のメンバー大好きなのでめちゃめちゃ楽しく読んでます( ´͈ ᵕ `͈ )応援してます(ง˶ ̇ᵕ ̇˶)ง (3月21日 20時) (レス) id: 52904a24f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：細胞 | 作成日時：2024年2月28日 1時
