HARU 【男主】【HQ!】

: 猫と梟は相性がいいのか ページ17

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『うん、酔った』
「そんな元気な乗り物酔い居ないよ」
『我慢してるの、今にも寝たい 赤葦支えて』
「木兎さんと違う面倒くささだよね、Aは」



といいつつ 行くよってちゃんと支えてくれるのが赤葦京治という男。

てかめんどくさいのは心外。おれは仲良くなるとこうなんですー。
若干本気のバス酔いはしたものの、到着したのは音駒。
今日は音駒との練習試合の日だ。







「お、来たねェ 高校ナンバーワンリベロさん？」

『うわぁマジで会いたくなかったです』

「さすがに俺でもド直球ストレート悪口は傷つくよ？？ねえヒメちゃん？？？」

『ほんとその呼び方いやー…』




体育館に入りいちばんに出迎えてきたのは 音駒の主将、黒尾さん。
同じ梟谷グループとして縁がある音駒の中でも、特におれに煽り挑発をしてくるウザイ先輩である。
これでまたブロック上手いのも腹立つ。

あと ヒメちゃん っておれのこと呼ぶのが1番はらたつ！！
やめてって言ったら獲物を見つけたようにヒメちゃん呼びになった。









「クロやめたげてよ…A、一緒に準備しよう」

『研磨！うん、いこ』

「可愛い後輩からゴミを見るような目で見られて俺悲しい…。木兎！！！後輩の指導どうなってんだよ！！！」

「ちゃんとしてるぜ！！特にハルはな！」





されてんの？って研磨が言うから、イイエ、と首を振る。
だよねと小さく笑う研磨は同い年で とにかく頭のキレるセッター。
赤葦がいつも「孤爪と試合すると3試合くらいした気分になる」って言ってるし、おれも研磨と試合するのは頭使いすぎてつかれる。あとたまに、怖い。
研磨を見る分には面白いんだけどね。







『……てかあつい、湿気…』

「もうすぐ夏だもんね…ほんと、夏が暑いの意味わかんない……」

『わかる、てか研磨のそういう逆らえないことに怒るとこ好きだよ』

「随分と変なところが好きなんだね……」








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