強敵参上？2*S ページ8
『…ねずみ？』
『はむすたー！』
『…へぇ』
『みつってよんでな！』
『…みつ』
やっぱりみつが一番に仲良くなってくれた。
続いてがやさんも他の子たちも次々と仲良くなっていく。
ｸﾛの瞳は案の定眠そうだけど、ゆっくりと部屋を見渡した時、ある一点を見てｸﾛは固まった。
これでもかってくらい目を見開いてて、今までの半開きが嘘のようだ。
「ｸﾛ？どうしたの？」
俺の問いかけには応えず、ゆっくりと歩き出し、どんどんｽﾋﾟｰﾄﾞを速めて駆け足になっていく。
走った先には…
『えっ？なに！？』
「ﾆｬｧｱｧｱーーー！」
「ﾋﾟーーー！」
『うわぁ！たま！』
「えっ！？なに！？」
「健永どうした！？」
ｸﾛが駆けていったのは、窓辺でｳﾄｳﾄしてたたま。
突然飛びかかったもんだから、みんな状況が飲み込めてない。
ｸﾛの雄叫びとたまの叫び声に、職員室にいた横尾さんもすっ飛んできた。
「よ、横尾さん！ｸﾛが急にたまを…！」
「はぁ？…待て待て、怪我させたりしてないよな！？」
慌ててｸﾛに駆けていく横尾さん。
ﾊｯとして俺も後を追うと、心配そうに他の子たちもついてきた。
『たま！たま、ぶじか！？』
『…つ、みつっ！たすけてぇ〜…！』
声は聞こえるものの、ｸﾛの体で姿が見えない。
…ま、まさか、食べてないよね！？
「ｸﾛ！ちょ、離れな！」
横尾さんが大慌てでｸﾛを抱き上げると、その下で小さく丸まって震えているたまが居た。
よくわからないけど、怪我もないし食べられてもいなかった。
ｸﾛは不満そうに喉を鳴らしながら暴れている。
「え、なに？どういうこと？」
「さぁ…？」
ばたばたと暴れるｸﾛを見ると、視線をたまから外さないまま口元をﾍﾟﾛﾍﾟﾛ舐めている。
小さく震えるたまが可哀想で、できるだけ優しく掬って指で撫でた。
「…うわ、涎…？たま、大丈夫？」
震える毛先はべっちょりと濡れていて、ｸﾛの涎だとすぐにわかった。
…やっぱり、食べようとしてた？
『だいじょうぶ、だけど…こわかったよぉ…』
『たまっ、たまっ！』
『みつぅ…』
ﾊﾝｶﾁで軽く拭いて、足元でくるくる回るみつの隣に下ろしてやる。
みつは心配そうにたまの周りをくるくるしてる。
「…ｸﾛ、いきなりどうした？」
横尾さんがｸﾛを抱え直して目線を合わせると、ｸﾛはまた眠そうな瞳に戻った。
『…ひよこ』
「ひよこ？」
『…ちいさい』
「小さいね」
…どういうこと？
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谷森山(プロフ) - たまちゃんさん» ご感想ありがとうございます(*^o^*)可愛いと言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます(*^^*)！ (2015年10月5日 20時) (
レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - はじめて読みまして。かわいい〜アニマルさんにゾッコンです。 (2015年10月5日 19時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - tanaさん» ありがとうございます(*^^*)！飛び出た目はちゃんと鼻から仕舞っておきましたのでご安心を(*^o^*)笑 こちらこそ、いつもお付き合いくださり本当にありがとうございます！励みになっております(;_;) (2015年10月5日 13時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
tana(プロフ) - 続編嬉しいです！アニマルさん可愛がりますよ〜( ´ ▽ ` )その前に飛び出た目は口から戻していただいて…笑 いつも楽しませていただいてありがとうございます(｀_´)ゞ (2015年10月5日 1時) (レス) id: 2c098967d9 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - Yumeさん» ご意見ありがとうございます(*^o^*)続編希望、全力で受け止めました！ありがとうございます(*^^*)笑 (2015年10月4日 3時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
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