ありがとっていいたくて5*S ページ30
「なぁんだよ〜！びっくりしたぁ！」
俺たちの登場に、大袈裟に驚く宮田。
途中気付かれないかﾋﾔﾋﾔしたけど、どうやら上手く行ったみたいだ。
横尾さんの作った料理を全員で食べて、みつたちにもちょっと豪華な晩ご飯をあげた。
『『はっぴばーすでーとぅーゆー♪』』
みつとがやさんが可愛らしく歌のﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ。
宮田はそれだけで若干涙ぐんでたけど、なんとか堪えたみたい。
ｹｰｷに付けた蝋燭を吹き消すと、職員からちょっとしたﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄﾀｲﾑ。
ひとりひとり嬉しそうにﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを受け取る宮田。
がやさんとたまが一生懸命飾り付けしたｹｰｷを見て、ﾃﾝｼｮﾝは最高潮のようだ。
事ある毎に涙ぐむ宮田。
…と、さっきからたまが静かだ。
「たま、どうしたの？宮田と話さないの？」
机にちまっと座り込むたま。
宮田には聞こえないように話しかけると、たまは小さく首を振った。
『…みあた、みんなとはなしてるし…たのしそうだから、じゃまになるよ』
むしろみんなが話してるのは前菜だと思うんだけど(笑)。
前菜:俺、ﾆｶ、横尾さん。
ｽｰﾌﾟ:みつ、がやさん。
ﾒｲﾝ:たま。
↑みたいな(笑)。
「たま、前菜とｽｰﾌﾟで終わらせるつもり？」
『…ごめん、なんのはなし？』
すると、俺たちに気付いたﾆｶが駆け寄ってきた。
ﾆｶはたまの頭を撫でると、歯を見せて笑う。
「ほら、たま！行こ！」
『でも、にか…』
「今日ぐらい素直になりなって！ほ、ら！」
『うわっ』
小さな背中を押したﾆｶ。
たまはﾊﾞﾗﾝｽを崩して宮田の前に滑り込んだ。
宮田はちょっと驚いたけど、すぐにたまを起こしてあげる。
「たま、どしたの？大丈夫？」
『あぅ…だい、じょぶ…』
不安そうにこちらを見るたま。
俺とﾆｶはほぼ同時に親指を立てて笑った。
たま、がんばれ！
『みあた、あのね…』
「ふふっ。どうしたの？」
たまは小さく深呼吸すると、顔を赤らめて宮田に向き直り、ちょっと震えた声を振り絞った。
『あの…いつも、ありがと。…みあた、やさしくしてくれて…うれしい。これからも…だいすき、だから…』
途切れ途切れだけどなんとか伝えられたその言葉に、宮田はついに耐えきれずに涙を流した。
「…うん、ありがと…。俺も、たま大好きだよっ」
『…へへっ。みあた〜！』
小さくはにかんで宮田に抱きつくたま。
宮田は大事に大事にたまを抱きしめて、今日一番幸せそうな笑顔を見せてくれた。
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谷森山(プロフ) - たまちゃんさん» ご感想ありがとうございます(*^o^*)可愛いと言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます(*^^*)！ (2015年10月5日 20時) (
レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - はじめて読みまして。かわいい〜アニマルさんにゾッコンです。 (2015年10月5日 19時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - tanaさん» ありがとうございます(*^^*)！飛び出た目はちゃんと鼻から仕舞っておきましたのでご安心を(*^o^*)笑 こちらこそ、いつもお付き合いくださり本当にありがとうございます！励みになっております(;_;) (2015年10月5日 13時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
tana(プロフ) - 続編嬉しいです！アニマルさん可愛がりますよ〜( ´ ▽ ` )その前に飛び出た目は口から戻していただいて…笑 いつも楽しませていただいてありがとうございます(｀_´)ゞ (2015年10月5日 1時) (レス) id: 2c098967d9 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - Yumeさん» ご意見ありがとうございます(*^o^*)続編希望、全力で受け止めました！ありがとうございます(*^^*)笑 (2015年10月4日 3時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
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