おれのものになるよてい1*Y ページ21
週末のある日。
いつものように朝たいすけたちを起こし、受付を開けるとそれなりに入ってくる動物たち。
昼になればそこそこの数になり、夜勤明けの宮田とばたばたしてれば健永が出勤してきた。
みつを中心に仲良く遊ぶ動物たちを見守っていると、受付のﾁｬｲﾑが鳴った。
「わ、ごめん横尾さん出て〜！」
受付に入る事の多い健永だけど、今は大量のﾀｵﾙを洗濯機に突っ込んで格闘している。
慌てて受付へ駆けていくと、見知った顔が立っていた。
「よ、渉。久しぶり」
「太輔！久しぶりじゃん！」
学生時代の親友、太輔。
爽やかな笑顔は昔と変わらず、抜群のｽﾀｲﾙと大人の色気は年月を感じさせた。
と、俺が名前を呼んだと勘違いしたのか、部屋の奥からたいすけがひょっこり顔を出した。
『わたる、よんだ？』
「あ、ごめん呼んでない。こいつも太輔なんだ」
たいすけは太輔をじっくり見上げると、ちょこんと礼儀正しくお辞儀した。
小さい生き物が大好きな太輔は溶けたように笑ってたいすけを抱き上げる。
「か〜わいい〜！うさちゃん。君もたいすけなの？ふふ、よろしくね」
『…よろしくおねがいします』
艶々の毛並みを撫でながら、太輔は俺へ向き直る。
「渉がここで働いてるって聞いてさ、ちょうど俺動物飼いたくて。見に来ちゃった」
「なるほどね。…とにかく上がりなよ。預かってる子たちばっかだけど、三匹はうちで見てる子だからさ」
奥の部屋へと促せば、たいすけを抱えたまま入っていく。
一歩足を踏み入れると、楽園のように動物たちが遊ぶ空間に惚けてしまった太輔。
『わったー、わったーってばぁ』
「ん、どしたのたま」
太輔の顔が面白くてじっと見ていたら、いつの間にか足元にたまがいてｽﾞﾎﾞﾝの裾をちょこちょこ引っ張っていた。
半開きの目をこすっていて眠そうだ。
『ねむいよぉ〜。でもここでねたらみんな、おもっきりあそべないでしょ？どこかでねたい〜』
なるほど。
自分が寝たらみんなが気を使って思う存分はしゃげないって思ったのか。
確かになって思える程みんなは優しいし、それを考えれるたまも優しい。
眠そうに瞬きをするたまを掬い上げて職員室へ連れて行くと、机に額をつけて眠る宮田がいた。
ちょうどいいやと思い、宮田の頭の横にﾀｵﾙを敷いてたまを寝かせた。
宮田の茶髪を悪戯に引っ張りながらも、すぐに寝息を立て始めたたま。
その上からﾊﾝｶﾁをかけてやり、俺は部屋へ戻った。
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谷森山(プロフ) - たまちゃんさん» ご感想ありがとうございます(*^o^*)可愛いと言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます(*^^*)！ (2015年10月5日 20時) (
レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - はじめて読みまして。かわいい〜アニマルさんにゾッコンです。 (2015年10月5日 19時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - tanaさん» ありがとうございます(*^^*)！飛び出た目はちゃんと鼻から仕舞っておきましたのでご安心を(*^o^*)笑 こちらこそ、いつもお付き合いくださり本当にありがとうございます！励みになっております(;_;) (2015年10月5日 13時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
tana(プロフ) - 続編嬉しいです！アニマルさん可愛がりますよ〜( ´ ▽ ` )その前に飛び出た目は口から戻していただいて…笑 いつも楽しませていただいてありがとうございます(｀_´)ゞ (2015年10月5日 1時) (レス) id: 2c098967d9 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - Yumeさん» ご意見ありがとうございます(*^o^*)続編希望、全力で受け止めました！ありがとうございます(*^^*)笑 (2015年10月4日 3時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
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