うさがや、がんばる2*N ページ17
…こりゃ、本当に辛そうだ。
もしかしてこんな簡単な検知器じゃ解析できないような、ｳｲﾙｽ性の物とかなのかも。
明日病院連れて行ってもいいけど、何より今こんなに辛そうにしてるみつを、はやく助けてあげたい。
『うっ…に、かいど…ごめっ…』
「なんで謝るの〜？大丈夫だから、今は自分の心配しな？」
多分、俺の机を汚してしまった事を気にしてるみつ。
机より先に、汚れてしまったみつの口周りを濡らしたﾀｵﾙで優しく拭いてやると、気持ちよさそうに目を細めた。
軽く口を濯がせて、冷凍庫からなるべく小さな氷を一粒摘まんで小分け用のﾋﾞﾆｰﾙで包んだ。
それをﾊﾝｶﾁで巻いて、なんちゃって氷枕の完成。
吐いた事で多少楽になったのか、ｳﾄｳﾄと船を漕ぎ始めたみつ。
さすがにがやさんとたまに移したら怖いから、職員室にある予備のｹﾞｰｼﾞにﾀｵﾙを引いてそこになんちゃって氷枕を置いた。
「みつ、寝れそう？俺と一緒に寝ようか」
『…うん…』
目をこすりながらｹﾞｰｼﾞに入ると、気持ちよさそうに氷枕へ頭を擦り付けながら、案外はやく眠りについた。
寝息も落ち着いてるし、これなら朝まで寝れそうかな。
ちょうど巡視の時間になったので、たまとがやさんが寝てる部屋へ入ると、たまは寝てたけどがやさんは起きてた。
「どしたのがやさん、寝れないの？珍しいね」
『…にか…きたやまは？』
みつのことが大好きながやさん。
きっとあんなに泣いてたみつが心配で、寝るに寝れなかったんだろう。
「大丈夫、今は寝てるよ。ちょっとお熱出ちゃったみたい」
『なおる？』
「治るよ。でも、移ったら怖いから…今日は俺と一緒に寝るね」
『……にか、きたやま…ないてる…』
「え？」
がやさんの言葉に耳を澄ますと、職員室から確かにみつの泣き声がした。
慌てて戻ると、ｹﾞｰｼﾞの中をころころ転がりながら、みつが泣きじゃくっていた。
「みつ、大丈夫？つらい？」
『うぁぁあ…！あぁぁあ…っ、うっあぁ…ひっく、ひっく…！』
ｹﾞｰｼﾞを開けて掬い上げると、さっきよりも熱い気がする。
もう、俺だけじゃどうにもならないかもしれない。
『きたやまぁっ…』
あ、そうだ。
がやさんのｹﾞｰｼﾞ開けっ放しで来ちゃったから、ついて来たんだ。
移ったら大変なのに、構わないとでも言うようにみつのｹﾞｰｼﾞを心配そうに眺めるがやさん。
時計は深夜三時を指してたけど、耐えかねてわったーに電話する事にした。
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谷森山(プロフ) - たまちゃんさん» ご感想ありがとうございます(*^o^*)可愛いと言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます(*^^*)！ (2015年10月5日 20時) (
レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - はじめて読みまして。かわいい〜アニマルさんにゾッコンです。 (2015年10月5日 19時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - tanaさん» ありがとうございます(*^^*)！飛び出た目はちゃんと鼻から仕舞っておきましたのでご安心を(*^o^*)笑 こちらこそ、いつもお付き合いくださり本当にありがとうございます！励みになっております(;_;) (2015年10月5日 13時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
tana(プロフ) - 続編嬉しいです！アニマルさん可愛がりますよ〜( ´ ▽ ` )その前に飛び出た目は口から戻していただいて…笑 いつも楽しませていただいてありがとうございます(｀_´)ゞ (2015年10月5日 1時) (レス) id: 2c098967d9 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - Yumeさん» ご意見ありがとうございます(*^o^*)続編希望、全力で受け止めました！ありがとうございます(*^^*)笑 (2015年10月4日 3時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
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