セントポーリアに捧ぐ。3*dt ページ27
18時を過ぎても翔太が帰って来ないので、先にパーティーを始めることに。
ほんとは待ってたかったんだけどね、明日仕事で朝早い人もいるから。
蓮はママが居ないことにしょんぼりしてたけど、三角帽子を被ってクラッカーを鳴らしたら笑顔になった。
「蓮くんおめでとう。これは佐久間家からです」
「れん！おめっとぉ！」
「蓮くんにはこのままおおきくなってもらって、次世代のスノーレッドに就任してもらわなきゃね！」
だいすきな阿部からプレゼントを渡されると、受け取るより先に阿部の胸へダイブした。
驚きながらも笑顔で受け止めてくれる阿部。ほんといい子。佐久間にはもったいない。
康二は嫉妬してるみたいだけど、誕生日だからか何も言わない。
ありがとう康二、めちゃくちゃいい子。
「それでこっちは岩本家からね！おめでと」
「蓮はラウのお兄ちゃんポジションだからな。おめでとう、これからもよろしく」
「ぇう〜！きゃはっ！」
テンションの高いラウにつられて、キャハキャハ笑い出す蓮と康二。天使の集い。
ふっかからプレゼントを受け取った蓮は、ぱたぱた俺の方に駆け寄ってきた。
「ぱぱ！もらった！」
「よかったね。もらったらなんて言うの？」
「あぃがとぉ！」
俺は翔太と同じタイミングで渡したかったんだけど、何時になるかわからないし、今のうちに渡しておこうかな。
クローゼットに隠してあったプレゼントを持ってきた。
「蓮、これはパパから。誕生日おめでとう」
「わぁ！あぃがとぉ！」
たくさんの贈り物に囲まれて、ずっと幸せそうな蓮。
よかった、楽しい思い出にできそうだ。
時計は20時を過ぎ、子供たちはだいぶ眠そう。
佐久間と照は明日朝早いみたいだし、翔太はまだ帰ってこないけどお開きかな。
「康二、ほら帰るよ」
「…ん〜、しょっぴぃはぁ？」
「渡辺さんはまた今度ね」
阿部が康二の靴を履かせてる間、照も寝てしまったラウを起こさないように車へ運んでた。
蓮は目を擦りながら、玄関先でみんなをお見送りするために俺の手をぎゅっと握る。
全員の帰り支度が整った時、ガチャッと玄関が開いた。
「わ！びっくりした！…あ、みんなもう帰る？」
「翔太、おかえり」
「お邪魔してます、いや…お邪魔しましたかな」
「遅くなってごめん、みんな蓮の為にありがとね」
「こちらこそ、散らかしたままだけど」
各々挨拶を済ませると、蓮が名残惜しそうに手を振る中、玄関は空っぽになった。
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谷森山(プロフ) - まりそうさん» コメントありがとうございます！あんまり楽しいお話ではない物が続いて申し訳ありません🥲今後のお話は楽しさだけでない物も多くなってきますので、御理解いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします🥺 (4月17日 0時) (
レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
まりそう - いつも楽しく読ませていただいてます。とっても癒されてます。更新されるお話を楽しみにしています。3家族のぼのぼのとしたにぎやかな楽しいあたたかいお話しがみたいです。 (4月14日 16時) (レス) id: 3b49c20ebb (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - Blueい。さん» コメントありがとうございます！平仮名ばかりで読みづらかったと思いますが、感動していただけて嬉しい限りです🥺✨今後もよろしくお願いいたします🥰 (2月17日 6時) (レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - まりそうさん» コメントありがとうございます！お気に召していただけて何よりです🥰結婚式のお話は、構成上割と先になる予定です。お待たせして申し訳ありません💦御理解いただけますと幸いです🙏 (2月17日 6時) (レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
Blueい。(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！蓮くんの逆サプライズが本当にいいお話すぎてコメントさせていただきました。小説を読んでて初めて泣きました…！笑 これからも応援してます！！ (2月16日 23時) (レス) @page28 id: 173db89271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：谷森山
| 作成日時：2024年1月15日 10時
