プレゼント、愛をこめて。3*dt ページ42
24日は岩本家にお呼ばれしたので、家族で過ごすクリスマスは明日。
蓮を挟んで川の字にベッドへ潜り込むと、すぐにすやすやと寝息が聞こえてきた。
「……ちょっと、翔太。…ふはっ、まじか」
枕元には俺がプレゼント置くからって意気込んでた翔太だけど、蓮と頬を寄せ合って眠っている。
愛おしいふたりのおでこにキスをして、今年は俺がサンタさんになることに。
「枕元置いたら起きちゃいそうだな…リビングにするか」
蓮と仲良く飾ったツリーに、プレゼントを寄りかからせた。
クリスマスを知らなかった蓮にとって、初体験になるんだ。絶対喜んでもらいたい。
やさしくてかわいい、自慢の息子。
「…蓮は良い子だから、毎年サンタさん来るからね。必ず」
置いたプレゼントに話しかけても返事はないけど、オーナメントに反射した赤い包装紙がキラリと光ったように見えた。
ベッドに戻ると、ふたりの体温であたたまった布団が眠気を誘ってくる。
やっぱりどうしようもなく愛おしくて、ふたりまとめて抱きしめながら眠りに落ちた。
「さんたしゃ！」
「よかったね蓮」
朝起きてリビングに行くと、プレゼントを発見して目を輝かせる蓮。
興奮気味にぴょんぴょん飛び跳ねてる横で、寝癖のついた髪をそのままに俺を睨む翔太。
「…翔太が寝たからじゃん」
「起こせや」
「起こしました〜」
「起きてないのは起こしてないのと一緒ですぅ」
「寝る方が悪いと思いますぅ」
「しょぴ！しょっぴ、みて！」
「ん？あぁ、やったね」
「蓮、サンタさんから何もらったの？」
賑やかな朝。ヒーターのにおい、コーヒーを淹れる音。
3人で朝ご飯を食べると、蓮は着替えてくるとリビングを出た。
戻ってきた蓮はパジャマのままで、ちいさな折り紙でできた花をふたつ持っている。
「ぱぱ、ままにも、ぷぇぜんと！」
「…へ？」
「おれ、いいこにできたから、ぱぱとままも、いいこ！」
「……蓮、」
やっぱり赤い花が俺で、青い花が翔太みたいだ。
理由は知りたいけど、そんなことより蓮が愛おしい。
俺が抱きしめるより先に、翔太がめいっぱい抱きしめて頬ずりしてた。
「ありがと〜！ちっちゃいサンタさんだ」
「へへ！まま、だいしゅき！」
「俺もだよぉ」
「…蓮〜、パパは？」
「ぱぱもだいしゅき！」
「やったね。…パパも、あいしてるよ」
幸せすぎて、翔太の後ろから蓮ごと抱きしめた。
宮舘家のクリスマスは、まだまだ始まったばかり。
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谷森山(プロフ) - サクラサクさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけてるようで何よりです😇❤️現在続編を制作中ですので、少々お待ちいただけますと幸いです！よろしくお願いいたします🥺✨ (1月14日 22時) (
レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
サクラサク(プロフ) - 初めまして 世界観に入り込んで泣きながら読みました。みんなが幸せになりますように！続きまってます。 (1月14日 1時) (レス) @page50 id: 8091bfce66 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます！子供たちの幸せを願っていただき嬉しいです( ;ᯅ; )❤️つらいことも家族で一緒に乗り越えて、逞しくやさしい子に育ってくれるといいですよね( ¨̮ )♡ (12月21日 10時) (レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 良かった、、、、もう入り込みすぎて 子供たちに何かあったら、と心臓痛くなる毎日です(泣) あぁどうか幸せになりますように (12月20日 20時) (レス) @page35 id: af4e907359 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます！宮舘家を見守ってくださり嬉しいですˊᵕˋたっぷり愛情注いでくれると思いますので、今後もお付き合いくださると幸いです( ¨̮ )︎︎♡ (11月22日 10時) (レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：谷森山
| 作成日時：2023年11月1日 1時
