ホットコーヒー、ミルク入れて！4*sk ページ13
「じゃあ阿部くん、また学校で」
「はい、ありがとうございました」
「佐久間さんも、今後よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
先生は深々と腰を曲げると、玄関を出て行った。
あんなに緊張してたのが嘘みたい。
親しみやすい先生で安心した。俺が。
「あべちゃん、ココア〜！」
「はいはい、買いに行こっか」
「あっ、俺も行く〜」
俺らの足元をぐるぐる回る康二を捕まえて、出かける準備をする。
阿部ちゃんはその間に、リビングに置きっぱなしのコーヒーを片付けてくれてた。
「佐久間さん、まだ残ってますけど飲みますか？」
「えっ、あー、うーん」
「…もしかして、こんなにミルク入れたのにまだ苦いんですか！？」
「いややめて恥ずかしい！！お子ちゃまだもの！！」
「ふふ、そんなこと思いませんよ。俺もブラック飲めないですし」
「まじ？意外かも」
「お子ちゃまなので」
「からかってる？」
「ふふ、いいえ」
ちょっと悔しかったので、残ったコーヒーを一気に飲み干した。
コーヒーというよりほぼミルクなんだけど、苦いの嫌いだからやっぱりちょっと苦い。
無意識に歪む顔を見て、阿部ちゃんは吹き出すように笑った。
眉を下げて笑う顔がやさしくて、思わずキュンとしちゃう。
「なぁ、いこぉや〜！」
トイレに行ってた康二が戻ってきたので、上着を着て3人一緒に家を出た。
車で行っても良かったんだけど、せっかく爽やかに晴れた秋の午後。
少し寒いけどお散歩しよって話になり、俺と阿部ちゃんで康二の両手を繋ぎ、スーパーまで歌いながら歩いた。
「あべちゃん、ばんごはんなに？」
「ん？何がいいの？」
「はんばーぐ！」
「また？他には？」
「あべちゃんのごはんなら、なんでもええで！」
「俺も俺も〜」
「ふふ、ありがとうございます」
買い物カートを引きながら、とりあえずお目当ての粉末ココアを放り込んだ。
夕飯はまだ準備してないようで、せっかく買い物に来たから好きなものでいいと言われ、俺と康二はテンションMAX。
「あ、阿部ちゃん俺ゴミ袋とシャンプーの詰め替え取ってくる。もうなかったよね？」
「わ、忘れてた…すみません、お願いします」
「おっけい」
忘れてると思ったから、俺も着いて来た。良かった。
カートと康二を阿部ちゃんに任せ、小走りで日用品コーナーへ向かう。
ゴミ袋を手に取った時、阿部ちゃんの肩を乱暴に掴む人が居たことを俺が知るのは、3分後。
イヌホオズキの嘲笑。1*ab→←ホットコーヒー、ミルク入れて！3*sk
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谷森山(プロフ) - サクラサクさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけてるようで何よりです😇❤️現在続編を制作中ですので、少々お待ちいただけますと幸いです！よろしくお願いいたします🥺✨ (1月14日 22時) (
レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
サクラサク(プロフ) - 初めまして 世界観に入り込んで泣きながら読みました。みんなが幸せになりますように！続きまってます。 (1月14日 1時) (レス) @page50 id: 8091bfce66 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます！子供たちの幸せを願っていただき嬉しいです( ;ᯅ; )❤️つらいことも家族で一緒に乗り越えて、逞しくやさしい子に育ってくれるといいですよね( ¨̮ )♡ (12月21日 10時) (レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 良かった、、、、もう入り込みすぎて 子供たちに何かあったら、と心臓痛くなる毎日です(泣) あぁどうか幸せになりますように (12月20日 20時) (レス) @page35 id: af4e907359 (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます！宮舘家を見守ってくださり嬉しいですˊᵕˋたっぷり愛情注いでくれると思いますので、今後もお付き合いくださると幸いです( ¨̮ )︎︎♡ (11月22日 10時) (レス) id: 0b5df8b91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：谷森山
| 作成日時：2023年11月1日 1時
