闘技場*4 ページ17
「込めるは【刃】！」
「ちょ、待てって！」
二階堂さんの銃口から、鋭い刃の弾丸が向かってきます。
慌ててそれらを避けると、目の前に二階堂さんの笑顔。
「戦いに、待ったはなし。でしょ？」
冷たい笑顔のまま、二階堂さんは藤ヶ谷さんの頬に重い拳を飛ばしました。
突然の衝撃に、地面に投げ飛ばされる藤ヶ谷さん。
「その剣はお飾り？やっぱりあっちの魔術師さんに守ってもらってたんだ…？情けないね」
この試合に勝たないと、北山さんを返してもらえません。
でも、玉森さんを二階堂さんに渡すわけにもいかないのです。
どうしようか悩んでいた、その時でした。
「藤ヶ谷ぁっ！！」
景品席から聞こえた、大好きな声。
藤ヶ谷さんは、弾かれたようにそちらを振り返りました。
「…っ、北山…」
今にもこぼれ落ちそうな涙を瞳にたくさん溜めて、北山さんは藤ヶ谷さんを見つめていました。
視線が絡み合うと、北山さんは小さく首を振ります。
「…っ、いいから…っ。…俺のことはどうでもいい……痛い思いしなくていい…っ！」
ぽろぽろと涙を溢れさせた北山さん。
藤ヶ谷さんはその姿に、頬の痛みなんて感じなくなりました。
「…だってさ。よかったじゃん」
二階堂さんは北山さんの言葉が終わると、藤ヶ谷さんに幼い笑顔を見せました。
そしてそのまま高くｼﾞｬﾝﾌﾟして、北山さんの目の前に降りたったのです。
「…お前は…っ」
「ﾆｶちゃんだよ〜。…これからよろしく、魔術師さん」
「…っ！？」
二階堂さんは北山さんの両手が繋がれているのをいいことに、その頬を包み込んで唇を重ねてきました。
目を見開いて驚く北山さん。
…と、二階堂さんが突然吹き飛びます。
一瞬の出来事で、北山さんは目を白黒させました。
「…北山にさわんじゃねぇよ…」
見ると、拳を硬く握った藤ヶ谷さんが二階堂さんを睨み付けています。
「…ふじっ…」
「…なんだよ、いいじゃん。玉は諦めてあげるからさ…」
二階堂さんが切れた唇を拭った瞬間、会場の天井がひどい爆発音とともに崩れ落ちてきました。
会場はﾊﾟﾆｯｸになり、その音で玉森さんも目を覚まします。
「も〜ﾆｶってば。ちゃんと玉持ってきてよ〜」
黒く立ち込める魔力が、会場全体を包んでいきます。
意識がぼんやりしていた玉森さんは、目の前に立つ人物を捉えると、はっきりと目を見開きました。
「やっほ〜玉ちゃん。迎えに来たよ」
「…宮、田……っ」
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桐山ななみ(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！キスマイのファンの私にたまらなく好きです！特に悪役のみやっちにはもうドキドキが止まらなくハマり興奮しました笑最後どうなるか気になります！続きを待っております！ (10月3日 8時) (
レス) id: 034e0a3f60 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - すみません（汗）今気づいたのですが「もしもし、あなた」の作者さんなんですね？！私、「もしもし、あなた」が(ほかの作者さんには失礼ですが)占ツクの中で一番素晴らしい小説だと信じております！そちらの更新も楽しみにお待ちしております♪(´ε｀ ) (2017年1月8日 9時) (レス) id: c04f163397 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 千ちゃん（泣）涙が止まりません(←ガチです。)なんて優しいの？・・・作者様の文才に感動！素晴らしいですね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))更新頑張ってください(=ﾟωﾟ)ﾉ (2017年1月8日 8時) (レス) id: c04f163397 (このIDを非表示/違反報告)
キスマイ(プロフ) - こんばんは！設定にとても惹きつけられ夢中で読ませて頂きました。宮田くんには闇の部分を感じることがあったりしていたので、過去も含め魔王ミヤタから目が離せません。これからもとても楽しみにしています。 (2016年6月11日 20時) (レス) id: ecf182a48a (このIDを非表示/違反報告)
谷森山(プロフ) - 七星さん» うふふ、宮玉要素はまだ焦らしますよ〜(笑)宮田さんはもう少し後に出てきますので、それまでどうなるのか予想してみてくださいね(*^o^*)笑 (2016年2月1日 13時) (レス) id: 2433512750 (このIDを非表示/違反報告)
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