第２２５話 ページ43
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《A､お腹すいタ！》
「ケルちゃん！そういえば私も…」
キュウキュウと鳴く腹の虫を抑えながら､私は外の様子を伺って出ようとした｡
「あら？どこに行くの？」
「あっ､ちょっと飲食店を探しに…」
「ここも一応飲食店に入るわよ？」
シャッキーさんは棚を漁りながら話し続ける｡
そういえばBARって書いてあったなここ｡
「簡単なものならすぐ作れるわ｡椅子に座って待っててちょうだいな｡」
「すみません､ありがとうございます！」
《ごはーんッ！》
数分待って出てきたのはオムライス｡
とろとろとした卵にケチャップの香りがするチキンライス｡
思わずよだれが出そうになる｡
不意にケルちゃんを見るとキラキラとした目でシャッキーさんを見ていた｡
「どうぞお食べなさい｡」
ケルちゃんは顔を輝かせると､匂いを嗅ぎ､大きく頬張った｡
ケルベロスは基本的､冥界で逃げようとする魂を食べて生活するらしいんだけど､魂がなければ何でも食べれるそうで｡
出されたオムライスをバクバクと勢いよく食べていた｡
余程お腹がすいてたんだね｡
「Aちゃんも冷めないうちに食べなさい｡」
「は､はい！いただきます！」
スプーンを手に取り､オムライスを一口頬張る｡
「むふ！おいひいでふ！」
「そんな慌てんでも､オムライスは逃げないじゃろ！」
ロゼ姐さん達は私達が食べている様子をにこやかに見ていた｡
最後の一口を食べ終わると､大きくごちそうさまでした！とケルちゃんと声を揃えて言った｡
「フフ､お粗末様でした｡」
満腹でふわふわした気分になる｡
あー､お腹いっぱいになったから眠いのか｡
うとうとし始めた私を見て､ロゼ姐さんが近づいてくる｡
「なんじゃ､大人のように振る舞っても､やっぱり中身は子供じゃな！」
「ん〜…うるさいですよ…」
「白ひげ達が着いたら起こしてやる｡だから今のうちに寝とき｡」
頭をロゼ姐さんの方へ傾かせられ､寄りかかるような状態となる｡
「すみま…せ…ん……」
ケルちゃんをギュッと抱き締め､私は意識を落とした｡
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リツ(プロフ) - oumim4isさん» コメントありがとうございます！受験勉強も更新も頑張ります！！ (2018年5月20日 15時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
oumim4is(プロフ) - 初コメントですが、無理をなさらずに、受験勉強と更新を頑張って下さい。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 22de3e31e2 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ﾚﾐさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年4月3日 9時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾐ(プロフ) - 面白いです！応援してます！頑張ってください(^∇^)！ (2018年4月3日 2時) (レス) id: 1bc108194c (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 苺大福さん» コメントありがとうございます！この小説を見ていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月28日 18時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ x他1人 | 作成日時：2018年3月25日 20時
