第２０５話 ページ23
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あれから一週間｡
あれ以来､特に幻聴も聴こえず､普段と変わらない日々を過ごしていた｡
明日ここを出る｡
もう少しいたかったな､なんて思いながら宴で散らかった皿等を集める｡
毎晩毎晩､宴｡
よく飽きもせずになるな…
宴は好きだけど､一週間ぶっ通しでやる人達なんている？！
「……いたわ｡ここに｡」
「A？」
「何でもない！」
皿を片付け終わったら､ゼーラ姉さんとリゼ姉さんと女子トーク｡
兄さん達？
宴で酔いつぶれてるよ｡
「船長もお酒すごく飲むし､全く嫌になっちゃうわ｡飲みすぎなのよ｡」
「Aが帰ってきてからほとんどは宴だからな｡まあ嬉しい気持ちは分からなくもないがな｡」
「私､帰ってきちゃまずかったかな？」
「「いや､何でそうなる！！」」
二人にツッコミをいれられ､少し縮こまる｡
「何でもかんでも､ネガティブな方向で考えちゃダメよ？」
「生きるときは､前向きでいなくちゃな！」
二人の言葉に､ふと頬が緩む｡
───その時
ドガアァァァアアアアンッッッ！！！
「何？！」
「敵襲か？！」
部屋から飛び出し､外を見れば……
「なっ…？！これはっ…」
燃えていた｡
島全体が､燃えていたのだ｡
「A！！これはっ？！」
「すぐに皆を避難させなきゃ！！」
急な出来事に､島の人達は皆パニックになっている｡
目を凝らし､辺りを見渡すが､何もない｡
「どういう事…？」
海賊が攻めてきたのかと思えば､船の一隻もない。
「きゃあぁぁあ！！」
「！！アイリスさん！！」
転んだアイリスさんを､誰かが殺そうとしている｡
間一髪､アイリスさんを掴み､攻撃を避けた｡
「アイリスさん､大丈夫ですか？！」
「あっ……あぁ……」
「アイリスさん？」
「っ…アーリンっ……」
突然出された名前に､思わず動揺してしまう｡
「アーリンがっ…アーリンがっ！！」
ワナワナと震える指で指す方向を見る｡
その人物に､私は動揺が隠しきれなかった｡
「何でっ…アーリン？！」
「……A…」
光のない目で私を見るその人物は､会いたいと願った､私の初めての友達だった｡
「久しぶりだね､A｡会いたかったよ｡」
微笑むアーリンをみて､身震いをしてしまった｡
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リツ(プロフ) - oumim4isさん» コメントありがとうございます！受験勉強も更新も頑張ります！！ (2018年5月20日 15時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
oumim4is(プロフ) - 初コメントですが、無理をなさらずに、受験勉強と更新を頑張って下さい。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 22de3e31e2 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ﾚﾐさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年4月3日 9時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾐ(プロフ) - 面白いです！応援してます！頑張ってください(^∇^)！ (2018年4月3日 2時) (レス) id: 1bc108194c (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 苺大福さん» コメントありがとうございます！この小説を見ていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月28日 18時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ x他1人 | 作成日時：2018年3月25日 20時
