第１８７話 ページ2
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そのあと､近くの島で休んだり､海の上で遊んだりなどして､やっと目的地までたどり着いた｡
丁度今日がミカお姉ちゃんの命日｡
間に合って良かった｡
「！モビー・ディック号…！！」
家族が乗っている船｡
彼らは一足先に着いていたようだ｡
船の近くまで行ってみたが､誰も乗っていない｡
「ここまで本当にありがとう｡お礼は……」
《Aの用事が終わってからでいいよ！》
《家族が待ってるんでしょ？》
……ああ､優しい子達だ｡
私は微笑んで､海王類の頭を撫でた｡
そして､ミカお姉ちゃん達のお墓がある場所へと急いだ｡
「はあっ……はあっ！！」
草木を掻き分け､走る｡
沢山の気配がする｡
私は走るスピードを緩め､気配を消す｡
木々の陰から覗けば､やはりお父さん達の姿が｡
……そうだ､驚かせてみよう｡
ニヤッと笑い､鬼人化する｡
その時に､気配に気づいたのか､お父さんを始め､数人がバッと私を見る｡
「誰だよい？！」
高まる高揚感を胸に､私は飛び上がった｡
そして一直線にある人物の元まで着地する｡
「ぐっ？！」
「ふふ……捕まえた！」
「誰だよいお前！！」
マルコお兄ちゃんに馬乗りになった状態で､鬼人化を解く｡
「！？鬼人？」
「……苦しい時も､辛い時も､悲しい時も､勿論嬉しいときだって､私の隣にいて､手を繋いでくれるんでしょ？」
「！！」
ふわっと優しい風が吹く｡
「………A……？」
「っ……！うん！マルコお兄ちゃん！！」
途端に懐かしい匂いが鼻をかすめる｡
マルコお兄ちゃんに､抱き締められてるんだ｡
「A…！A…！！」
「ただいま｡お兄ちゃん…」
その大好きな人の背中に手を回す｡
触れたかった温もりに､思わず涙が零れた｡
「………A…」
「みんな…」
唖然として､私の名を呼ぶ｡
リゼお姉ちゃんは涙を流していた｡
「よく､無事に戻ってきたなァ…」
「おと…さん…！！」
ぶわっと溢れだした涙｡
もう止めることなんて出来なかった｡
そして一気に駆け寄ってくるお兄ちゃん達｡
「「「A！！！！」」」
次々と来る衝撃に､呻き声をあげるも､お兄ちゃん達を受け止める｡
ああ､幸せだ｡
こんなにも幸せな事ってあるのだろうか｡
「ただいまっ！！！！」
「「「おかえりっ！！！！」」」
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リツ(プロフ) - oumim4isさん» コメントありがとうございます！受験勉強も更新も頑張ります！！ (2018年5月20日 15時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
oumim4is(プロフ) - 初コメントですが、無理をなさらずに、受験勉強と更新を頑張って下さい。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 22de3e31e2 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - ﾚﾐさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年4月3日 9時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
ﾚﾐ(プロフ) - 面白いです！応援してます！頑張ってください(^∇^)！ (2018年4月3日 2時) (レス) id: 1bc108194c (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 苺大福さん» コメントありがとうございます！この小説を見ていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月28日 18時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ x他1人 | 作成日時：2018年3月25日 20時
