第１８０話 ページ42
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「ア”ア”ァ…ァァア”ア”…ア”ア”！！」
「ぐっ…があぁぁぁああ！！」
痛い！！熱い！！苦しい！！
体の中で何かが暴れまわってる感覚！！
痛みのあまり､体を地面に叩きつけた｡
涙で視界が霞む｡
意識が朦朧としてくる｡
あ…ダメだ…
そう思った瞬間､私は意識を手放した｡
「……ここどこ？」
真っ暗な空間に､ポツンと佇んでいた｡
とりあえず歩いてみる｡
………どのくらい歩いたのだろうか｡
私はその場に力なく座りこむ｡
そういえば､分からない｡
自分自身が分からない｡
私はなに？
誰なの？
「分からない！！」
叫んでも､ひとりぼっちの空間に虚しく響くだけ｡
頭が働かない｡
吐き気がする｡
ぐるぐるぐる､回り回る｡
ひとりぼっちは嫌だ！！
なんで？
だって私は…！
ひとりじゃなにも出来ない
私は！！
あなたを待っている家族がいる
家族…？
そうだよ 人はひとりじゃ生きていけないの
自分を信じて
あなたはきっと大丈夫
真っ直ぐ前だけを見て
後ろを振り返らないで
思い出して
あなたには家族がいる
仲間がいる
さあ歩いて
勇気を出して
光の指す方へ
彼女らが導いてくれる
声を聴いて
目で見て
あなたの冒険はまだ始まってもいないのよ
あなたの名前はA
大切な人達が与えてくれた素敵な名前
顔をあげて
「………………………A………」
だ……れ……
「……………A………!」
「……A…!」
声がする方へ…！！
進んで！A！！
「A!!!!」
「っ…はあっ！！」
気づけばあの暗闇の中ではなく､ベッドに寝かされていた｡
「気づいたのね｡」
「ミカエルさん…？」
差し出された水を飲みほし､額に浮かぶ汗を拭う｡
隣のベッドでは､エトが寝ていた｡
頭や体がズキズキと痛む｡
……そうだ私､マザーに術をかけられたあと､苦しくなって…
「彼ならもう少しで目覚めると思うわ｡……よく頑張ったわね｡」
ふわりと頭を撫でられる｡
もう少し休んでいなさいと言って､ミカエルさんは部屋から出ていった｡
「……私はA…」
そうよ｡私はA｡
白ひげ海賊団の一員であり､海賊王の娘｡
覚えてる｡
「みんな……」
私､戻ってこれたよ｡
.
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
