第１５７話 ページ19
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「……アズさん…この子…」
「まぁ……天竜人よねぇ…」
さっきから家に帰せしか言わない生意気な奴｡
青みがかった黒い髪に､海のように深く蒼い目｡
端から見れば美少年なんだろうが､性格が…ねぇ…
「おいブス！！今失礼なこと考えただろ！」
「あ”ァ”？！女の子に向かってブスはないでしょうが！喋り方変な奴！！」
「貴様らと一緒にするなえ！！」
もうさっきからこんな調子｡
あんなに楽しみにしてたのに､まさかこんな奴だなんて…
「私こんな奴と鍛練なんてしたくないよ｡」
「はん！誰がこんな薄汚い所にいるなんて言ったえ｡俺は家に帰るんだえ！」
「それは無理だ｡」
ずっと黙っていたタカさんが静かに言い放つ｡
帰ってきてから､タカさんはずっとこの調子｡
一体どうしたんだろう｡
「お前は鬼人になった｡その事実は変わらないし､これからここで鍛練する事になるのも必至だ｡」
「なっ！？……鬼人？」
男の子はぐっと眉間に皺を寄せる｡
「そんなの､おとぎ話だと思ってたえ｡鬼人は本当にいるのかえ？」
「今目の前にいるじゃない｡」
「おっお前､鬼人なのかえ？！」
元々の顔がこれだと思ってたの？
「貴方名前は？」
「ブスに言う名などないえ｡」
カッチーン
む…ムカつくぅぅうう！！！！
「あっそ！じゃあ貴方のことは､クソ天竜人って呼ぶから！」
「貴様！俺ら天竜人をバカにするのかえ！父上に言えばタダではすまないぞえ！！」
「何でもかんでも親に頼るとか情けなさ過ぎでしょ｡ダッサ｡」
私の言葉にムカついたのか､男の子は私に嘲笑うかのように言い放つ｡
「そう言う貴様の親は､どうなんだえ？どうせクソみたいな人生を送った知能のない､バカな奴なんだろうえ｡」
「……は？」
こいつ今､何て言った…？
バカにした？
私の家族を？
親を？
お父さんを？
「ち､ちょっと！もういい加減に……」
「………して……」
「あ？」
「取り消して！！今の言葉！！」
ブワッと私の周りに風が吹き荒れる｡
その影響は他の海兵にも｡
「うわっ？！なんだえ？！」
「A！！落ち着け！！」
「暴走する…Aが危ない…！」
頭に血が上っているのか､何も考えられない｡
「私の家族をバカにしないでっ！！」
こいつに､制裁を……！！
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
