第１５４話 ページ16
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「んっ……」
重い瞼を開け､働かない脳をフル回転させて､状況を理解しようとした｡
私､どうなったんだっけ？
倒れたまでは覚えているが､そのあとが全く分からない｡
ベッドにいる限り､誰かが運んでくれたようだけど…
一体誰が……
「っ…？おじい…ちゃん……」
私の手を握り､眠っているガープおじいちゃん｡
ずっといてくれたのかな｡
私はそっと､おじいちゃんに手を伸ばす｡
「……ガープさん｡起きてください｡」
おじいちゃんと呼べないもどかしさに､唇を噛みながらも､おじいちゃんを起こす｡
「んぉ…？アン…？」
ドッと､心臓が大きく跳ねる｡
アン？もしかしてバレたの！？
「な､何言ってるんですか？私はAですよ？」
「え……？……あぁ､やはり夢だったのか…」
ホッと安堵する｡
バレている訳ではなかったみたい｡
「あの､私､一体どうなって……」
「あァ､お前さん､熱で倒れたんじゃよ｡体調はどうだ？薬も飲まなきゃのぉ｡」
私は大丈夫ですと答えると､渡された薬を飲む｡
うぇ…苦い……
「ずっといてくれたんですか…？その､ありがとうございます｡忙しかったですよね…」
「ぶわっはっはっは！なァに､気にしなくていいんじゃよ！」
おじいちゃんは､わしゃわしゃと私の頭を撫でる｡
涙が零れそうになるのを必死に抑えて､私は微笑んだ｡
「ガープ､Aの具合はどうだ…って､起きたんだな｡体調はどうだ？」
入ってきたのはセンゴクさん｡
「大丈夫です｡すっかりよくなりました｡」
「そうか｡ならよかった｡」
センゴクさんはポンと頭を手を置くと､微笑んだ｡
「今日は安静にしているんだよ？鍛練もダメだからね｡」
お医者さんに念押しされて､医務室から出た｡
外では､ケルちゃんとセンゴクさんが待っていた｡
「Aの事が心配で仕方がなかったようだ｡昨日はずっと暴れていたんだ｡」
ケルちゃんは､尻尾をブンブン振って私に飛びつく｡
「ごめんねケルちゃん｡心配かけちゃったね｡」
「アォン！」
ほんとだよ！とでも言うように､ケルちゃんは一鳴きした｡
「そういえば､タカ達があと一週間程で帰ってくるそうだ｡さっき連絡が入った｡」
センゴクさんはケルちゃんの頭を撫でながら言ってきた｡
「分かりました｡ありがとうございます｡」
今日は無理だけど､タカさん達が帰ってくるまでには､せめて一つでも攻撃系の術を覚えなきゃ！
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
