第１４３話 ページ5
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あれから一週間｡
術の訓練を欠かさず毎日やっている｡
おつるさんに買ってもらった服などは､なるべく汚したり､破けないように気をつけてる｡
なんで嫌いな海兵に買ってもらった服を着てるのかって？
服に罪はない⬅
と言っても着る服もないわけだし｡
「もうすぐ昼か…」
ケルちゃんを連れ､食堂に行こうとする｡
すると何やら海兵達が慌ただしかった｡
「あれっておつるさんの部下達…」
ただ事ではないようだ｡
どちらにせよ関係ないし､お腹も空いたから早く食堂に行こう｡
……と､思っていたのに｡
「あれ……？……ケルちゃん！？」
横にいたはずのケルちゃんが見当たらない｡
キョロキョロと辺りを見渡すがいない｡
「何処に行ったの〜…？」
鬼人となって､発達した嗅覚を使い､匂いを辿っていく｡
「……あ､いた！！」
一度も乗ったことのない船に､乗ってみたかったんだろう｡
尻尾を振りながら､ケルちゃんは船に乗ってしまう｡
しかもあれっておつるさんの船じゃ…？！
「マズイマズイマズイ！！」
急いでケルちゃんを連れ戻さなければ！！
出港しちゃう！
私は全速力でかけていき､やっとケルちゃんを捕まえる｡
「捕まえた！ダメじゃないケルちゃん！」
「クゥーン…」
「そっそんな顔してもダメ！」
三つの顔がごめんなさいとでも言うように私を見る｡
「……もうこんなことしちゃダメだからね？」
「アォン！」
べっ別に､めちゃくちゃ可愛かったから許した訳じゃないからね！⬅
するとゴンッと音と共に､船が揺れる｡
私は頬をひきつらせ､急いで外を見る｡
……遅かったぁぁぁあああ！！
「出港しちゃった……」
港から数十メートルは離れてる｡
いくら私がジャンプしたって届くような距離じゃない｡
「……ケルちゃん…」
「アゥ？」
「帰ってきたら､タカさん達に怒られそうだな…」
まあそれは､タカさん達が帰ってきていたらの話だが｡
とりあえず……
「お腹すいた……」
能天気な事を考える私であった｡
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
