第１５０話 ページ12
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そしてまた数日後｡
無事､海軍本部に到着！
「タカさん達はまだいないみたい…」
「何でも､東の海に鬼人が出たらしいからね｡早々帰ってこないよ｡」
「おつるさん！」
何とかタカさん達に怒られないことに安堵する｡
不意に､出迎えてくれた海兵と目が合う｡
緩く笑って手を振ってくれた｡
正直ビックリした｡
今まで挨拶されても目を合わせなかったからか｡
こんな小さな事も気がつかなかった｡
私はそっぽを向きながら､その海兵に手を振り返した｡
少ししか見えなかったけど､驚いた顔をしていた｡
私は思わず笑ってしまった｡
「……センゴクさん……？」
廊下で歩いていると､センゴクさんの部屋から啜り泣く声が聞こえた｡
丁度ドアが少し開いていたので､その隙間から覗いてみる｡
やはり泣いていたのはセンゴクさん｡
誰かの写真を見ながら､「ロシナンテ…」と呟いていた｡
ロシナンテ？
名前だろうか｡
私はドアに触れてしまい､ギィ…と音をたてて開いてしまった｡
「っ？！誰だ！！」
私のバカ野郎！！
なんつードジしてんのよ！！
……あー､コラさんのドジ移っちゃったかな｡
「すっ､すみません…Aです…」
「っあ…Aか……すまないな､大声を出してしまった｡」
「い､いいえ｡盗み見ていた私が悪いんです…」
そっとセンゴクさんに近づく｡
「どうしたんですか…？」
「……いや､何でもない｡」
頑として理由を言わないセンゴクさん｡
ふと､机に上がっていた写真が目にはいる｡
コレが……ロシナンテ？
なんか…どことなくコラさんに似てる…
「この写真の人……」
「あ…それは私の息子だ…」
つまり……亡くなってしまったのか…
俯くセンゴクさんに私は───
「！！」
優しく頭を撫でた｡
皆が私にしてくれること｡
とても落ち着くから､センゴクさんも安心してくれるといいな｡
……少し､気を許しすぎたか｡
もう行こう｡
そう思って手を離そうとしたとき
「……もう少しだけ､このままでいてもいいか…？」
あのセンゴクさんが……
一瞬私は戸惑ったが､俯いてじっとしているセンゴクさんを見て､また頭を撫でた｡
大切な人が亡くなる悲しみは痛いほど分かる｡
その気持ちを少しでも和らげたいと思うのは……
……………私の自己満足なのかな｡
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リツ(プロフ) - 酒恋女さん» そんなにですか！！ご愛読ありがとうございます！この小説を読んでくれるってだけで嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月22日 7時) (
レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
酒恋女 - リツさん！！！！！！！すっごく感動しました！！！！もう"ひまわりな君へ"を読むとき、片手からティッシュが離れませんでした！！！！！！！これからも更新を楽しみにしています！アンとえと！！！！頑張れ！！！！ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 39f73519ea (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - 三村友里亜さん» 嬉しいお言葉！励みになります！ありがとうございます､頑張ります！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
三村友里亜(プロフ) - 毎回楽しんで読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c7ded62622 (このIDを非表示/違反報告)
リツ(プロフ) - miチョコさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年2月22日 7時) (レス) id: 14d43f0686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツ | 作成日時：2018年1月13日 23時
