【ONE PIECE】ひまわりな君へ (ページ30)

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第２８話ページ30

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死んだ

死んじゃった

「ミ…カお姉…ちゃん……」

私のせいで

「どうだ?ゴールド・アン｡悔しいだろ?憎いだろ?だがそれは全部お前のせいなんだよ｡」

醜く顔を歪めた海兵が私に近づく｡

何も考えられず､ぼーっとその海兵を見た｡

海兵は高笑いすると､私を蹴り飛ばした｡

町の方まで飛ばされる｡

「っ…!!かはっ…」

建物の壁にぶち当たり､口の中が鉄の味で広がる｡

その時､足元で何かが当たる｡

「っ…ひっ!?」

私はその瞬間､胃の中の物を吐き出してしまった｡

転がっていたのは人の死体｡

周りを見渡しても､人の死体､死体､死体｡

町の人達の死体だったのだ｡

「ぅ…あ…あぁ…あ…」

私に良くしてくれた町の人達は無惨に殺されていた｡

「この島の奴等は皆殺した｡お前を庇った罪でな｡」

私の髪をひっ掴み､無理矢理上を向かせる｡

そして銃口を私の頭に向けた｡

私は目に涙を溜めながら海兵を睨み付ける｡

「殺して……殺してやるっ!!」

「殺してやる…か｡海賊王の娘と言えど､所詮ただの子供か｡」

そうだよ……あんたの言うとおりだよ……

私はただの子供だよ……

あんたらが勝手に「海賊王の娘」なんて偏見をつけてるだけだよ…

全部……全部……

「あんたらが勝手にやってるだけじゃないかｧ!!」

「その生意気な口､二度と聞けなくしてやるよ!!」

海兵が銃を構え直す｡

私は走馬灯を見ていた｡

今まで起こっていたこと全部｡

楽しかったこと､苦しかったこと､嬉しかったこと､悲しかったこと｡

最後にミカお姉ちゃんとおじいちゃんの笑顔が見えた｡

最後くらい､ちゃんとこの目で見たかったな…

ミカお姉ちゃんにもおじいちゃんにも生きろって言われたのに……

約束……守れなかった……

ごめんなさい…

でもね､ミカお姉ちゃん｡

私もすぐ､そっちに行くから…

怒られちゃうかな……?

でも私､ミカお姉ちゃんといられるなら､怒られてもいいや｡

海兵が引き金を引く｡

乾いた音が聞こえた瞬間､私の視界は真っ暗になった｡

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