【ONE PIECE】ひまわりな君へ (ページ25)

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第２３話ページ25

「ここにゴールド・アンがいるのだろう…?」

見た感じ､中将か｡こいつ以上の大物はいないわね｡

「さあ? 知らないけど?」

嘲笑うかのように言った｡中将は方眉をﾋﾟｸﾘと引きつかせた｡

「この島の奴等は皆そうだな｡アンの居場所を聞いても知らないの一点張りだ｡」

ああ……彼等は最後の最後までロジャー船長を……

「奴の居場所は既に把握済みなんだ｡大人しくゴールド・アンをこちらに引き渡してもらおう｡」

「嫌………と言ったら?」

「貴様を殺して､奴を探すまでよ｡」

目の前にいる海兵達は全員武器を取り､私に矛先を向けた｡

「生憎､貴方達に簡単に殺られるほど､私弱くないの｡」

私は忍ばせておいた双剣を手に取り､戦闘体制に入った｡

この双剣は現役の海賊だった頃に愛用してたもの｡懐かしいわね…久しぶりに手に取った｡

海兵が一斉に襲いかかってくる｡

見聞色の覇気を使い､彼等の攻撃をひらりとかわし､攻撃を加える｡

赤い血が宙を舞う｡

ざっと見て､40人｡雑魚はさっさと片付けた方がいいわね｡

「こっこいつっ! もしかしてっ…!」

「ロジャー海賊団の船員､「双剣のミカ」じゃっ…」

「強すぎ…ぎゃあぁあ!!」

戦闘中にお喋りは厳禁よ?

お喋りなお口は静かにさせないと｡

海兵を倒し､中将の前に立つ｡

見下すように私を見ていた｡

「双剣のミカがここにいるとは…だがだいぶ腕が鈍ったなあ?」

「黙りなさい｡」

睨みながら剣を振りかざした｡が､剣は中将に当たることなく空を切った｡

「流石に中将となれば簡単には殺られてくれないわね｡」

「当たり前だろう｡それに……」

パアァァァァン!!

「がっ………!?」

咄嗟に腹部を押さえた｡

押さえたところから､生暖かい血が止めどなく出てくる｡

後ろを見ると､海軍の増援隊がきていた｡

その数は15人｡しかもただの雑魚では無さそうだ｡

「こいつらは特別な任務でしか来ない､所謂暗殺者だ｡」

「くっ……!」

海軍が暗殺者を…?!っ…今はそんなことどうでもいい! 早くこの人達を倒さないと､アンが危ない!

打たれた部分を布切れで強く結び､軽く応急措置をする｡

私は､まだ殺られる訳にはいかないのよ!!

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