その気持ちショコラ / kyktk ページ5
「Aの髪ってサラサラだよね」
ソファでホラー映画を見ていたら突然かけられた言葉がそれで、いつも映画見てる時は全然喋らない人なのにと少し驚いて彼を見ると思った以上にじっくりと見つめられていて戸惑ってしまった。
「いきなりどうしたの」
「サラサラだなって思っただけだよ」
ちょっと1回止めるね、と映画を止めるスイッチを押す九ちゃん。この映画お気に召さなかったのかな。
んー、と少し声を漏らしてまた見つめてくる九ちゃん。そんなに整った顔で見つめられると困ってしまうな、とつい目を逸らした。
「ね、触っていい？」
こちらがいいよという前に既に手は髪の毛にまわされている。断られたらどうする気だったんだろう。
「気持ちいいねー」
「それはどうもー」
「お手入れ大変じゃないの？」
「そんなに大層なことはしてないよ」
ふーん、それでこんな気持ちいいのかーと感心したような声を上げ尚も髪の毛を触り続けるから、なんとなく照れてしまう。
「Aの髪ってさ、チョコレートみたいな色だね」
「？あぁ、ちょっと前に暗くしたんだよー、このくらいの方が目に優しいでしょ？」
「うん、私こっちの色の方が好き。Aに似合うよ」
するすると彼の口からはチョコレートのように甘い言葉。しかも本人は特に意識してないんだから、尚更タチが悪い。
「あ、照れてるでしょー」
「…照れてない！」
「嘘、耳赤いよ」
さら、と横髪をかきあげられる。九ちゃんの長くて綺麗な指が少しだけ耳に触れる。
「顔も赤いよ」
クスクスと楽しそうに笑う九ちゃん。
いつもはクールな感じで優しいのに、今日は少し意地悪だ。
「ねぇ、キスしてもいい？」
「…っえ、なに急に、？」
「なんかね、髪がチョコみたいで美味しそうだったから」
「理由になってないと思うんですけど…！」
「そう？ね、返事は？」
「…どうぞ」
「ふふ」
いただきます、と言いながら何度も短いキスを落とされてしまえば、チョコレートのように甘く蕩けた感情に陥る。
「かわいいね」
その後かけられた言葉も、私を彼から離れなくさせるには充分な甘さだった。
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レーニャン - やっぱなな湖さん好こ。高田村は皆好こ。影村も全員好こ。 (2021年10月25日 1時) (
レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
黄金糖(プロフ) - こむぎ@チームこーくwさん» コメント、評価ありがとうございます！鳥さんいいですよね´`* (2018年9月26日 2時) (レス) id: 4cc7d49c48 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ@チームこーくw - とりっぴぃさん最高かよおおおおおおおおおお！！！ 神ですね。評価します。 (2018年9月15日 16時) (レス) id: fce3d8ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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