陰と陽な 2 人 (ページ6)

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□ 怪我ページ6

side 丈一郎

流星に事情聴取やな

丈一郎「流星ー、お風呂入らんー？」

大吾「俺とやんな?!」

大吾にはバレたくないから俺やろうけど

流星「今日は丈くんと行く…」

大吾「…」

丈一郎「ほな行こか」

何から聞こうか…

やっぱ、痣できてる

丈一郎「流星？今日何があってん？」

流星「…殴られた」

丈一郎「その痣やんな、」

流星「うん、」

丈一郎「だれに殴られたん？」

流星「高橋恭平さん、長尾謙社さん。」

丈一郎「アイツらか、よし出ようか」

流星は心配かけることが嫌やから

他の2人には言わへんのが約束

大吾「流星ー！」

流星「大ちゃん！」

和也「大ちゃんはお風呂ー」

大吾「はぁい」

大吾はほんま流星が好きやな

どうやったら昔の流星に戻るんやろ

─── 10年前

流星「大ちゃん！大ちゃん！見てこれ！」

大吾「捕まえたん?!凄いやん！」

流星「やろ？笑」

流星は可愛い顔で優しいからクラスの人気者やった

「流星くん！遊ぼ！」

流星「ええよ！」

中学にあがった時、事件が起きた

「おい、お前なにイキってんねん」

「お前なんかがクラスの中心にいんじゃねーよ」

流星は自分に自信が無くなった

中学は転校して、静かに過ごしてた

流星は作り笑顔が上手くなった

俺らの前でもするように

それから、嘘をつくようになった

──

流星「丈くん、寝る、」

丈一郎「寝よーか笑」

俺らの前では作り笑顔せんでええんやで

嘘もつかんでええんやで