#75 ページ28
side You
お、重い…
身長は小さいけど、男やから、重い、
ﾄﾞｻｯ
あ「マジ疲れた…」
大吾「ｽｰｽｰ」
あ「はぁ、2人で旅行とか耐えられへんわ…」
大吾「何が耐えられへんの？」
?!?!
あ「お、起きてたん?!」
大吾「今起きた…」
あ「ほんま重かってんから」
大吾「すまん、」
あ「ええけど、」
大吾なんか黙ったし、
ウチなんかした？
大吾「………なぁ、これ誰から貰ってん？」
あ「え、それは、」
大吾が言っとるネックレスは元彼のやつ…
あ「自分で買ったやつやで」
大吾「RENって誰やねん…」
あ「っ！」
小さい文字で彫ってあるから、気付かへんと思ったのに…
大吾「怒らへんから教えてや…」
あ「そ、れは元カレから貰ったやつ…」
大吾「そっか、捨てられへんの？」
あ「捨てられへんよ。」
大吾「…ふーん、」
え、これヤバい感じがする、
あ「大吾、寝よ？」
大吾「…だ、」
あ「え？」
大吾「いやだ、話してくれるまで寝ささへん」
話すって、
ﾊﾞｻｯ
・
・
・
あ「ね、近い///」
大吾「うっさい、」
あ「ほんとに、元カレのやから、」
大吾「そんなん、そんなん、捨てたらええやん…」
あ「ウチやって捨てたいわ、やけど…」
大吾「やけど、なんや」
あ「捨てたら何されるか分からへん、怖いねん」
大吾「そんなん、気にすんなや、」
あぁ、廉の事忘れかけてた…
あ「廉のことs、ん?!」
ﾁｭ-
あ「ん、苦しい、」
大吾「ご、めん。」
あ「死ぬかと思った、」
大吾「Aのことになると余裕無くなるねん」
あ「うん、」
大吾「ごめん、」
あ「大丈夫、あれ捨てるから」
大吾「え、」
あ「そのかわり、ウチのこと守ってや。」
大吾「当たり前やん、」
やっと、やっと、ネックレスを捨てれる…
あれは楽しい思い出なんかじゃない、
廉の激しい束縛の証…
大吾「寝るか、」
あ「んー、」
ｸﾙｯ
あ「え、なんでそっち向くん？」
大吾「今、お前の方向いたら我慢出来ひん」
あ「もういいもん、」
いいもん別に
大吾「ごめn」
ｷﾞｭｰ
大吾「ちょ、」
あ「黙って、」
大吾「ほんまに、あかんって」
あ「知らへん。こうして寝るし」
大吾「はぁ、」
ｸﾙｯ
大吾「それなら、お前の方向くし…」
あ「…おやすみ、」
大吾「おう、おやすみ、」
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作者名：マスカット＼(卍ω卍)／ | 作成日時：2020年2月9日 17時
