幼馴染みは対象外 (ページ32)

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幼馴染み SH_32 ページ32

…俺は、普通に恋してた

まぁ小学校5年生にしてはませてたかなとは思うけど…
初めての彼女は小5の時で、1歳年上の「リジ」って名前の人

まだ恥ずかしくてAには言えなかったし、言わないまんま俺が中1の時に自然消滅。

理由はリジに好きな人が出来て、もう付き合って１ヶ月だったって打ち明けられたから。

１ヶ月だけだけど裏切られてた事がショックで、約2年の恋は簡単に崩れた

それから女が信用出来なって、そして、忘れようとするために遊ぶようになった。
Aには遠回しに止められてるけどAに俺の気持ちなんか分からない

でも____

「サナ～？」

『…ん？何？ヌナ』

「ボーッとして可愛いなぁ」

『ヘヘ。あ、俺もう帰るね？』

「えー家出したんじゃなかったの？」

『…ん～……俺、話さないといけない人いるから』

「えっ！ちょ、サナ？！」

俺の名前を呼ぶ声なんか全部無視して俺は走った

Aは？他の女と同じ？

こんな遊んでばっかの俺の隣にいつも居てくれた。

……違う

Aは、いつでも俺の味方で俺の我儘に付き合ってくれる馬鹿みたいにいい奴で…

俺にとって大切な人

言わないと。この長い時間をかけて築き上げてきた友情を壊すわけにはいかないから。

きちんと話そう。

受け入れてくれる？
こんな馬鹿みたいな俺を。

_ピンポーン

「はーい…って…サn」
出てきたAをとりあえず抱き締めた

「…サナ…？」

『俺さ、中1ん時、裏切られたの』

「…うん」

『小5からの、彼女にね……裏切られたの……』

「…うん…知ってたよ」

『……なんで…』

「ずっとサナを近くで見てたんだから分かるよ。そんな事」

Aの顔を見るために離れると優しく笑ってて
あぁ、やっぱりAは違う

こんな俺でも受け入れてくれる

「女遊びばっかなサナは嫌いだけど、こうやって最終的に色々話してくれる所は、好きだよ」

『俺、辞めるから』

『ちゃんと前に進むから』

『…俺の幼馴染みはお前だけだから』

『離れないで？』

「うん！離れないよ」

その笑顔を見て
Aが幼馴染みで良かった

心からそう思った

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ビニヒョン
ごめんね？

俺も

好きなのかもしんない

Aの事