幼馴染みは対象外 (ページ27)

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幼馴染み MB_27 ページ27

昔っから俺にはAしか見えてなかった

でもそれと同じくらいAはサナしか見てなかった

でも諦めずにずーっと。
ずーっと隣でAのことを見守ってた。

サナと結ばれて、Aが笑顔ならそれでいい。
でもそんな綺麗事はやっぱり綺麗事でしかなくて

実際Aとサナが仲良さそうにしてると何度も胸が張り裂けそうになった

学校で「ビニ先輩！」「今日もかっこいいですね！」
そう言われたってそんなに嬉しくはなかった

隣にはいつもドンミンがいて、俺達の周りに人がいない事なんて無かった
中にはドンミン目当てで近付く奴らもいる。

その度に利用されて、何度も女子が怖くなった。
でもそんな状態でもAには恐怖心なんてなくて
純粋で素直でバカ正直なAとは一緒にいれた。

「ビニオッパ」そう呼ぶ声が好きで
大好きで、何度もアピールしてるのに鈍感なAは1mmも気付かなくて

でも諦めるなんてやっぱり出来なかった。

俺は正直モテる方だと思う。
バレンタインの時、ドンミンは断る事が出来ずに全部貰うけど、俺は毎回Aのチョコしか貰わない。

それにめげずに毎回チョコをくれる子も何人かいる
でもAが好きだから。

好きな人がいるのに他の人からチョコなんて貰うのは
好きな人にも、その子にも…失礼な気がするから。

ドンミンだってAの事が好きなんだと思う。
凄く会ってみたいって、写真見て可愛いとか
普段女の子には言わないドンミンがそう言った

あいつは遠慮してるのか知らないけど
ライバルが増えても

俺がAを好きな気持ちには変わりないから

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EW「ビニ？」

『ん？』

EW「またAちゃんの事考えてたの？」

『へへっ笑アッタリ～！』

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遠慮なんてしないで欲しい。
ドンミンも大切な親友で大好きだから。