幼 馴 染 み は 対 象 外

幼馴染み 2 ページ3

「あーA」



『ん？』


放課後今日の夕飯は何にしようか考えながら昇降口に向かっていると
女子の群れから出てくる私の幼馴染み




「あのさー今日もいい？ご飯！」

そう言ってニコニコ笑うサナ。
サナの両親も私の両親も共働きだからこういう事は少くない




『いいけど、あの人達に挨拶してきたら？視線痛いんだよ毎回。』


「冷たいなぁ。今から行ってきますぅ」

ほっぺを膨らませながらたくさんのヌナの群れに向かって手を振るサナ。




『あ、サナ。今日少し買いたいのあるからいい？』


「うん。いーけど」



.


.




.





無言で歩く暗くなりかけて来た家までの道





「まだ寒いね。ん」

そう言って手を差し出してくるサナ。素直にその手を握ると
満足そうに笑う。




そういう所がずるいんだよなぁ。
サナはヌナに絡まれるから女の人の扱いには
慣れてるわけで、そう思うと素直に喜べない自分。



「Aってさ、なんかヌナみたい！」


『いや同い年だから笑』



「でもさ、ご飯とか作ってくれるし、凄い助かってるんだよ？」

『なら良かった』




家に着けば真っ先に「ミニョクウウウウ」と叫びながらリビングに向かうサナ
扉の向こうからは「あ！ビニヒョーン！！」や「いや俺にもヒョンつけてよ！」という楽しそうな声


「Aおかえり」

『あ、オッパただいま』



「今日ムンビン来てるんだよね」

『騒がしいよねほんと笑 ビニオッパ来た時は』




そう言いながらご飯をオッパと準備する
今日の学校の話しや、特に異変もないサナの話。
たわいのない話を笑顔で楽しそうに聞いてくれるオッパは
私の心の支えだ


.

.



「うわぁ美味しそ〜！」

相変わらずビニオッパにくっついてるサナ。
そしてそのサナにくっつくミニョオッパ

なんとも暑苦しいものだ




『ほらそこ食べるから離れて』


そう言えば顔を膨らませながらも言う事を聞くサナに
いつも可愛いと思ってしまう。
(勿論ミニョオッパも可愛いです)




「んじゃ食べるか！」

「「「「『いただきます！』」」」」


ジヌオッパの掛け声でむしゃむしゃ食べ始める成長期男子共。

それをいつまでも眺めていたいなぁと思うのは
最近の日課のような物だ

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