幼馴染みは対象外 (ページ13)

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幼馴染み_SH 12 ページ13

_ピンポーン

一回鳴らせば直ぐに開く扉

「あ、サナおかえり」

『…何してたの？』

「え？いや…サナの家で寝てた…けど」

『その後』

自分でもこんなにイライラしてるのが不思議だった。

「あー、なんだ見てたの？？…ドンミンオッパにアイス奢ってもらったの」

そう言って生意気にニーっと笑うAの頬を思いっきりつねり
家の中に入る。

「ちょ！サナ！痛い！」
そう言いながら付いてくるA

『ヒョン、お邪魔しますん』

「お、早かったじゃん。どうだったの？デートは」

『なんだ、Aヒョン達に言ってるの？』

「うんうん。だから朝から俺らも楽しみだった。お土産話」

Aと２人でソファーに座る

「そーだよサナ。本題はそれ。オンニとはどうなったの？」

『あー…うん。まぁ…振られたけど…』

「えーサナでも振られるんだね」

『ウザイビニヒョン』

「ヤー！」

「…でも悲しそうじゃないね」

『うん。不思議と悲しくない』

「って事はお前はサラの事本気じゃなかったって訳だ。」

『え…？』

あんなに好きだと思ってた気持ちは本気じゃなかった…？

「うん。多分サナ。サラと付き合ってたら後悔してたよ。きっと」

『ミニョガヒョン…俺…後悔してましたかね』

「うん。俺は少なからずそう思う。

…サラってね、結構前から付き合ってた彼氏がいたんだ
その彼氏さん3年前に事故で亡くなったの。」

『…ヌナの…彼氏？』

「それから少しずつ、サラは可笑しくなってったんだ。
病んで、俺らも手につかないくらいだった。」

「最近は落ち着いたみたいで学校に行ってるんだけど、
まだその彼氏の事引きずってるの。…後その彼氏はサナに
似てた。」

『え…』

「じゃあオンニ…」

「うん、サナと死んだ彼氏を重ねてたんだよ」

気付けば俺は涙を流してたらしく
Aに無言でティッシュを渡される。
優しいなAは

さりげない気遣いが出来る
良い幼馴染だ

自分も初めて聞いた話で泣きそうになってるのに

『…付き合わなくて良かった』

「うん。ごめんな？早く言わなくて」

『いや、それがヒョン達なりの優しさって知ってるから』

「やだ辞めてよ照れちゃうっ」

『ビニヒョン１回土に埋まってください』

「え？！やだよ！生意気な奴め！」

「…サナ」

『ん？』

「次は、叶うといいね。サナの恋」

ニコッと笑うA
『…お前もな』

俺もニコッと笑い返した