ド「13話だ」 ページ17
ドラコside
朝か。どうやら僕は昨夜夢主と語ってそのまま寝てしまったらしい。
起きなければ後々面倒だが起きるのも面倒だ。
あいつが起こすまで待っているか。
しばらくすると耳元で
『ドラコ、おきて』
との声が。
始めは起きるとか言っていたが、如何せん寝心地が良いのでキレるまで放っておこう。
もうしばらくするとキレたのか
『ドラコぉぉぉぉぉ！！！！
起きてぇぇぇぇぇぇぇ！！！』
というこっちが呆れそうな程大声を出して起こしてきたので起きてやった(上から)
「朝からわぁわぁと煩いな。頭が痛くなる」
と言っておいたら起こしてやったのにと文句を零していた。
朝から大声で起こされた僕の身にもなってみろ。
礼のひとつもないのかと言ったら、仕方なさそうにだが何が振舞ってくれることになった。
こいつは五月蝿いが料理が上手い。
だから何かとつけて僕は色々作って貰っている。何か言わなくても作ってくれる時もあるが、最近は互いに取っている授業やら監督生の
仕事やらで忙しくあまりつくってもらえていなかった。
だからなのかは分からないが僕の胸の中には虚無感が漂っていた。
普通に考えると可笑しい。
そんなことは分かっている。でも、こいつのそばに居るだけで胸が高鳴ってくる。
こんな気持ちになるのは初めてだ。
だからこの気持ちが何なのか分からない。
今は分からなくてもこいつのそばにいられるだけで嬉しいから気付かないふりをする。
僕が心の中で葛藤しているうちにあいつは手早くクッキーとレモンティーを出した。
夢主は、人に振る舞う時にはなるべく魔法を使わないように心がけているらしい。理由は自分の手でした方が感謝が伝わるかららしい。
今どき変わっているが、こういう所がみんなに好かれるらしい。
優秀なのに記憶力が悪くて自分の言ったことを覚えていなかったり、何処か抜けていて何も無いところで転けたりする所が良いのだろう。
分からなくもないが。
相変わらず、クッキーとレモンティーの味は中々の物だ、僕には自分で作る理由はよく理解出来ないが上手に出来るのならばそれで良い。
きっと彼奴は、人の事をよく見ているから僕が夢主の手料理が好きな事を気づいている。
だが、それをいちいち確かめないのは僕の性格をよく知っているからこそだ。夢主も僕も、回りくどく面倒な事は嫌いだ、口に出さなくとも伝わるこの距離感がたまらなく愛おしく感じる。
だから、時たま僕の胸の中を支配する黒い感情は少しばかり許して欲しい。
続く (更新停止中)
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HARIBO×GUMI(プロフ) - フォイフォイさん» ありがとうございます！応援コメント嬉しいです。これからも沢山ふぉいと絡ませていきます！これからもよろしくお願いします！ (2018年11月30日 23時) (
レス) id: 08484e3a63 (このIDを非表示/違反報告)
フォイフォイ - 凄く面白いです！これからも頑張ってください！！続き楽しみにしてます！フォイとの絡みが特に最高ですwww (2018年11月26日 21時) (レス) id: 0bb549d9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARIBO×GUMI | 作成日時：2017年11月25日 10時
