連絡 ページ29
稜雅side
朝8時
俺のインフルも治って、初めて祐基のお見舞いに行った。他のメンバーは用事があって午後からしか来れない。
今朝、海のお父さんから連絡が来て祐基が目を覚ましたらしい。
ガラッ
病室に入ると祐基は窓の外を見てた。
「久しぶり」
祐「あ、稜雅久しぶり。インフル治ったんだ!」
「おう。調子はどう?」
祐「だ、大丈夫だよ!」
「祐基さ、何かあった?」
祐「…」
「俺さ、今まで祐基と小2から暮らしてきて一人っ子だったから兄弟が出来たみたいで凄い嬉しかった。本当の家族と思ってる。何かあったなら話聞くよ?無理して話さなくても良いけど...」
祐「…皆、僕のせいで殺されたんだ…」
「え?」
祐「楓が言ってた。僕を守るために殺されたって…。もうこれ以上僕のせいで大切な人を失いたくない…」
「祐基、俺らはあいつらにそんな簡単にやられたりしない。俺らは自分を守る事位出来る。」
祐「でも…」
稜「心配するな。大丈夫だ。俺が保証する。」
祐「…稜雅、ありがとう…」
「おう。これからも何かあったら相談しろよ。俺はずっと祐基の味方だから。」
祐「うん…」
「祐基?どうした?」
祐「…実は、手術受けないといけなくなって…」
「え?その手術難しいって…」
祐「うん。僕の心臓、限界が近づいてるんだよね。手術しないといけなくなっちゃった…」
「いつ?」
祐「3月頃」
「あと3ヶ月くらいか…」
祐「うん…。それまでは学校に通ってて良いって言われてるし、このこと拓弥達には言わないでいて欲しいんだよね。心配けたくないから。」
「でも…」
祐「お願い!」
「…分かった。でも、入院する時になったら絶対皆にも言えよ。」
祐「分かってる。それと、稜雅ありがとね。」
「急に何?笑」
祐「ううん、何でもない!笑」
「変な奴。笑 退院はいつ?」
祐「来週辺り!」
「そっか。無理するなよ!また後で皆で来るから。」
祐「うん。また後でね。」
祐基の笑顔久しぶりに見たな。
修学旅行は一緒に行けると良いなぁ。
祐基、目が覚めて良かった…。
手術も成功すると良いけど…。
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スピカ | 作成日時:2015年11月13日 22時