夢にまで . (ページ7)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,349 hit

６ページ7

「テテちゃんっ、一緒に帰ろ！！」

「…は？A、、？」

.

.

時は流れ、それは放課後のこと。

そろそろ帰ろうかな、なんて荷物をまとめているとジェハくんと帰るはずの彼女が息を切らせて俺のクラスまで走ってきた。

そんなにダッシュしなくても……

.

「ジェハくんとケーキ食べに行くんじゃなかったっけ」

「あー、断ってきちゃった」

「Why！？」

.

『断ってきちゃった』なんて嬉しそうに言ってるけど、そこ笑顔で言うところじゃないからね、全然

ていうかなんで？朝あんなに楽しみにしてたのに。

まあ俺は嬉しいんだけど、、。

でもやっぱり、あの甘いもの大好きなAがケーキのお誘いを断るなんておかしい。

.

「なんで？」

「だってジェハくん、テテちゃんのこと悪く言うんだもん。」

「What！？」

「……ねえそのちょこちょこ英語挟んでくるのやめてくれないかな」

.

え、俺のために大好きなケーキを諦めた？

Aはケーキよりも、ジェハくんよりも、

俺を選んだ？

だめだ、俺今絶対だらしない顔してる。