夢にまで . (ページ5)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:3,357 hit

４ページ5

「あ、きたよ」

「やっぱり綺麗だね、あの二人。」

.

.

学校に近付けば近付くほど大きくなる周りの声。

まあ俺もAもルックスだけは最高な訳で、それはそれはお互いモテる。

そんな学校トップの美男美女である俺達が幼馴染だということは、入学式の当日から知れ渡り、

何故か俺はA信者の男子に嫌われ、

Aは、俺の取り巻きの女子に嫌われている。

まあ俺らの支持派が過半数だから別にいいんだけどね。

.

「A、今日もみんなお前が眩しいってよ。」

「どうゆうこと？あ、反射みたいなやつ？逆光？」

.

もちろんそんな事に彼女が気付くはずもない。

もう反射だの逆光だの意味が分からない事まで言い出す始末だし、馬鹿にも程がある。

反射なんかするはずないだろ、鏡かよ……。

.

「あ、そういえば今日テテちゃんと一緒に帰れないや、ごめん～」

「別にいいけど、、なんで？」

「ジェハくんとパンケーキ食べに行くの、いいでしょ～」

.

なにが『いいでしょ～』だ、、

俺的にはAが羨ましいっていうよりもジェハくんが羨ましいんだけど。

まあ彼女の恋人でも何でもない俺に『行くな』なんて引き止める権利はない。

それにしても俺だってケーキ食べたかったのにな…