7話 ヒトの皮を持つ魔物 ページ9
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あの後、気を遣われて胡蝶しのぶや甘露寺蜜璃にご飯を誘われたが、断っておいた。余計な関わりは、なるべく減らしておきたいからだ。
そんなこんなで特に会議の収穫はなく、任務で結果を出し、信用を集めることを優先する。そう決めて私は場を去った。
そんな終わり方をしたのが数日前。
私は、満月の僅かな光に照らされる、暗い森の奥を歩いていた。
そして急に逢魔時(オウマガトキ)を連想してしまった。
『逢魔時』“ 魔物に遭遇する、あるいは大きな災禍を蒙ると信じられた薄暗くなる時刻”
ある意味、私の直感は的を得ているかもしれない。
なぜなら私は、厄災の前兆を担うのだから。
そして、魔物に会いに行くから。
(いや、魔物は私かしら)
決められた日時に、決められた場所へ。
たどり着くと月の下、予想通りの人物が私を待っていた。
いや、『元』人物と言うべきか…
「お久しぶりです__黒死牟様」
「…うむ、そうか…久しいな…。
こうも長い年月を生きていると…
お前が鬼殺隊に入った日が…昨日のことのように感じられる…」
地上が厚い闇に閉ざされ、冷ややかな風が草木の間をすり抜けていく。
「何百年も生きてらっしゃいますからね。
黒死牟様にとって、1年なんて月日は些細なものでしょう」
私は上弦の壱、黒死牟様と相対していた
鬼殺隊の情報を流すために。
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リートにゃむだ(プロフ) - 叶乃さん» ありがとうございます!!嬉しいです!めっちゃやる気出ました!これからも是非見てくださると嬉しいです!♪ (2023年2月9日 14時) (レス) id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても面白かったです!内通者って言う設定がとても面白いです…!これからもが頑張ってください! (2023年2月8日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - ぺぽんさん» ありがとうございます…!凄く嬉しいです!!文才がない私が答えるのも烏滸がましいですが、助詞をなるべく使わない、空白と漢字を使いまくり文章をなるべく短くする。ってことくらいです。読みやすいと言われたのは初めてでテンション上がってしまいました笑。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page14 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - こんにちは、物語楽しく読ませてもらっています! 読みやすく書かれているのに主人公の心情も分かりやすいので続きが楽しみです! 私も小説を書いているのですが、文章がごちゃごちゃして読みづらく…にゃむださんは書くときに、何か気をつけていることはありますか? (2023年2月7日 18時) (レス) @page13 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - 気づきませんでした。報告感謝です! (2023年2月6日 19時) (レス) @page7 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートにゃむだ | 作成日時:2023年2月6日 18時