14話 笑顔 対 笑顔 ページ16
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私は犬彦の鎹鴉に文を送らせ、隠しを通して蝶屋敷に訪れた。
花鳥風月。そんな言葉が似合う場所であった。
沢山の藤の花が鮮やかに咲き乱れ、その周辺を蝶が舞っている。
なんだか幻想的な場所であった。
「あらあら…Aさん。柱合会議で大口を叩いてからからまだ1週間しか経っていませんが…
こんなに早く来られるだなんて、この前の威勢はどこにいったんです？」
「残念ながら怪我をしたのは私じゃなく犬彦です。私はその付き添いで。」
会って早々の挨拶がこれであった。
まァ、無理もない。入って二ヶ月しか経っていない新座物が、あれだけ啖呵をきったのだ。
よく思われないのが普通である。
蟲柱『胡蝶しのぶ』
薄紫に染まった毛先と蝶の髪飾りが特徴的な非常に美しい女だった。
しかしその瞳はどこか虚ろで光がなく、ほんの少し不気味な雰囲気がある。
「あら、それは失礼いたしました。
なにせ冷酷な事を仰っていた貴方が、まさか人を気遣うような真似をするだなんて思ってもみなくて…」
「それは偏見ですよ、胡蝶さん。
私はこう見えて優しいんですから」
「あらあらご冗談を…」
「うふふ、事実です」
火花を散らしながら微笑み合う私たちの間で犬彦は大袈裟なほどオロオロとしていた。
可哀想に。私が居なければ怯えること無く、診察を終われただろう。
「それで…そちらの坊やが犬彦くんですね。初めまして、蟲柱の胡蝶しのぶと申します」
「は、はい！もちろん存じております！自分は犬彦で階級は辛です。よ、よろしくお願いするっす！」
犬彦は顔を真っ赤にし慌てて挨拶をする。
(怯えたり、焦ったり照れたり…忙しいやつだ。)
「あらあら、そちらの守銭奴なお嬢さんに比べて、貴方はとってもわかりやすいようですね。
それで、今日はどのようなご用件で？」
(毒舌に笑顔を貼り付けたお嬢さんに言われたくないな)
黒いオーラを放つAを横目で確認しつつ、犬彦はそっと口を開いた
「は、はい！えっと·····前回下弦の鬼と戦った時の傷が中々癒えなくて…痛みは無いんスけど、痺れが残るっつーか…」
「なるほど…神経に異常をきたしているのかもしれません。検査した方が良さそうですね。こちらにどうぞ」
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リートにゃむだ(プロフ) - 叶乃さん» ありがとうございます！！嬉しいです！めっちゃやる気出ました！これからも是非見てくださると嬉しいです！♪ (2023年2月9日 14時) (
レス) id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 初コメ失礼します！作品とても面白かったです！内通者って言う設定がとても面白いです…！これからもが頑張ってください！ (2023年2月8日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - ぺぽんさん» ありがとうございます…！凄く嬉しいです！！文才がない私が答えるのも烏滸がましいですが、助詞をなるべく使わない、空白と漢字を使いまくり文章をなるべく短くする。ってことくらいです。読みやすいと言われたのは初めてでテンション上がってしまいました笑。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page14 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - こんにちは、物語楽しく読ませてもらっています！ 読みやすく書かれているのに主人公の心情も分かりやすいので続きが楽しみです！ 私も小説を書いているのですが、文章がごちゃごちゃして読みづらく…にゃむださんは書くときに、何か気をつけていることはありますか？ (2023年2月7日 18時) (レス) @page13 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - 気づきませんでした。報告感謝です！ (2023年2月6日 19時) (レス) @page7 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リートにゃむだ | 作成日時：2023年2月6日 18時
