13話 使える男 ページ15
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「…ふふっ
犬彦くんは病院を怖がる年齢だったけ」
「えっ!違う違う!そういう意味じゃないッス!」
顔を真っ赤にし慌てふためく。見てて愉快だった。
「…その!噂ですよ?噂なんですけど…胡蝶さん、見た目は女神みたいなのに、鬼の首を笑いながら切ったり拷問するのが大好きだって噂があって」
「へぇ、それはそれは…」
なるほど。それが怖いという事か。
(胡蝶しのぶが猟奇趣味ね。柱合会議であった時はそんな風に見えなかったけど…)
前の職場で拷問好きのイカれた男が居たが、胡蝶しのぶとは雰囲気がまるで違う。
おそらく勘違いか何かだろう。
「だからその…同じ柱であるAさんが居たら、心強いなぁなんて…」
「··········」
目尻が下がり、俯いてしまった。
彼にとってこの頼みは、相当屈辱的な物なのだろう。
さっき良い所見せるのが男のなんちゃらって言ってたから、男のプライドと言う奴か。
それに柱になってから、なにかと多忙の身だから断られると思っているのだろう。
「·····いいですよ。」
「!!…えっ!ホントっすか!てっきり断られるかと…」
犬彦が生き良いよく顔を上げて言った
勿論、頷くに決まっている。犬彦に借りを作れ、鬼殺隊の内部に探りを入れる、またとない機会なのだ。
こんなチャンス、見逃す理由がない。
「水臭いですよ。私達は同期なんですから、困った事があったら何時でも言って下さい」
「Aさん……。この御恩、一生忘れないっす!!!」
感極まったように目尻に涙を浮かべていた。
私は面倒事に首を突っ込まない。面倒臭いから。
しかし、鬼殺隊の弱味を探れるというのなら話は別だ。
“蝶屋敷” “鬼の研究” “胡蝶しのぶ”
『鬼殺隊に欠かせない存在』
本当にいい事を知れた。
犬彦、あなたって本当に__
『使える男』
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「あらあら、Aさん。柱合会議で大口を叩いてから、まだ2週間しか経ってませんよ?
こんなに早く来られるだなんて、この前の威勢はどこにいったんです?」
「残念ながら、怪我をしたのは私じゃなく犬彦です。私はその付き添いで。」
会って早々コレである。
私も相当嫌われたようだ
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リートにゃむだ(プロフ) - 叶乃さん» ありがとうございます!!嬉しいです!めっちゃやる気出ました!これからも是非見てくださると嬉しいです!♪ (2023年2月9日 14時) (レス) id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 初コメ失礼します!作品とても面白かったです!内通者って言う設定がとても面白いです…!これからもが頑張ってください! (2023年2月8日 23時) (レス) @page21 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - ぺぽんさん» ありがとうございます…!凄く嬉しいです!!文才がない私が答えるのも烏滸がましいですが、助詞をなるべく使わない、空白と漢字を使いまくり文章をなるべく短くする。ってことくらいです。読みやすいと言われたのは初めてでテンション上がってしまいました笑。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page14 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - こんにちは、物語楽しく読ませてもらっています! 読みやすく書かれているのに主人公の心情も分かりやすいので続きが楽しみです! 私も小説を書いているのですが、文章がごちゃごちゃして読みづらく…にゃむださんは書くときに、何か気をつけていることはありますか? (2023年2月7日 18時) (レス) @page13 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
リートにゃむだ(プロフ) - 気づきませんでした。報告感謝です! (2023年2月6日 19時) (レス) @page7 id: b781749068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートにゃむだ | 作成日時:2023年2月6日 18時